テレビで何度か紹介されているのを見て興味を持っていた(株)小池ワニ 総本舗さんへ見学に行ってきました。
小池ワニ 総本舗さんは、静岡県湖西市白須賀にある「日本初の食用ワニ養殖の農園」です。(以前は小池ワニファームという名前で紹介されていました。)
公式ホームページ
(株)小池ワニ 総本舗
場所は、国道1号線汐見坂を登った所にある普通の民家のような感じです。
最初判らずに通り過ぎたのですが、チラッと温室のようなものと看板らしきものが見えたのでたどり着けました。

この温室では全45匹、2種類のワニを一緒に飼育しています。
シャムワニ(学名:Crocodylus siamensis)

腹部の鱗の形状は長方形で、イリエワニに似ていますが、それよりやや大きめです。頸から肛門にかけての鱗の横列の数は約30~34列です。又、横腹の部分の鱗は、丸みのある形状をしています。
生息地は、タイ、ミャンマー、マレーシアなどの沼地や河川ですが、現在、商取引されている皮は、全て養殖によるもので、殆どタイ国から輸出されています。(全日本爬虫類皮革産業協同組合より引用)
イリエワニ(学名:Crocodylus porosus)

腹部の四角形(長方形)をした鱗が美麗に揃ったスモールスケールタイプクロコダイルは、ワニ革の中でも最高級品です。
腹の部分の頸から肛門にかけて、鱗の横列の数が約31~35列あります。又、横腹の部分は、丸い形状の鱗です。
生息地は、パプアニューギニア、オーストラリア、インドネシアなどの入江や河川の海水と淡水との混じる場所です。(全日本爬虫類皮革産業協同組合より引用)
主にタイからワニを輸入しているそうで、そのうち繁殖にも挑戦したいとの事でした。
イリエワニの方が顔が綺麗でペットとしての人気も高いのだそうです。
ほとんどの都道府県の条例で「特定動物」に指定されているので、飼育するには、条例の要件を満たすだけの飼育設備を準備して、都道府県の許可を得る必要があります。
静岡県動物の愛護及び管理に関する条例施行規則(静岡県生活衛生室)
第5章 危険な動物の飼養等(静岡県生活衛生室)
危険な動物って何?(静岡県生活衛生室)
条例の要件を満たす飼育設備は都道府県によって異なりますが、地震などが起きたりしても壊れず脱走を防ぐことができ他人に危害を加えることができないような設備です。
当然静岡県でも、飼育の許可が必要です。しっかりと許可をとった方ならワニの販売もしてくれるそうですが、個人でそこまでやるのはなかなか難しいですね。(トカゲやイグアナ、陸ガメを飼ってみたいと思ったことはありますが、1メートルを超えるワニは家で飼おうとは思わなかったなぁ。)
さて、普通のペットとして飼育するなら許可を取ればそれで終わりなのですが、養殖業としては色々な問題があるそうで小池ワニ総本舗さんも苦労されています。
特に深刻な問題が、飼育スペースに対する飼育可能匹数が少ないって事で、下の写真を見て貰うと判るのですが水槽がら空きです。(画像をクリックすると拡大します。)

ワニの養殖が盛んなタイでは、足の踏み場もないほどの密度で飼育しているそうで、その方がワニも落ち着くそうです。
また、ワニは自分で体温を上げることが出来ない変温動物なので、ボイラーで温室を上げている(だいたい30℃位、綺麗なハイビスカスが咲いていました)のですが、暖房にかかるコストは同じなので飼育数を増やしたいそうなのですが、県から許可が下りず困っているそうです。
他にも、田んぼや畑などの農業用地で飼育をしたかったそうですが、それも許可が下りなかったりと苦労が多いそうです。ワニは高齢者でも飼育がし易いそうで、農家の新しい収入源となればとの目標もあるそうですが、本格的に事業として成り立たせる為に解決しなければならない問題がまだまだありそうです。
浜名湖周辺は冬でも比較的暖かいと言われ、うなぎの養殖(過去の記事:浜名湖でうなぎの養殖って本当?)やスッポンの養殖(過去の記事:舞阪町のスッポン養殖)なども行われていますが、ワニの露地養殖(温室無しで冬を越す)は難しそうとの事でした。
水槽で折り重なるようにかたまっているワニ
見た目に似合わず意外とシャイな性格だそうで、人から離れた場所に集まるのだそうです。
ワニを飼育するのに水槽の水の量が少なくても良いというのは意外でした。

ワニが出荷可能になるまでの飼育期間は3年ほどで、それまでにタイで加工の修行を積んでくる予定だそうです。
ワニ肉を売ってたら欲しいなとも思っていたのですが、輸入した分は全部出荷してしまったとの事でちょっとガッカリ。10年ぶりに食べられるかな~と思っていたけど・・・
ちなみに次の入荷は夏ごろになるそうです。

ワニのエサは、ニワトリ(廃鶏)を挽いた物を冷凍にして与えていました。45匹で一日3キロほど食べるそうです。
野生の状態のワニは、一度エサを捕ると次にいつ食べられるのか判らないため食べられる時に沢山食べるそうなのですが、飼育しているワニはいつでも食べられるのに慣れているためガツガツしていないそうです。
小池ワニ総本舗さんのホームページでは、ワニ皮のコートを展示するってあったので、話を伺ったのですが、完成が遅れていて7月頃になりそうだとの事でした。
ロングコートなのでワニ皮を、20匹分も使用した品質の高い物になるそうで、お値段も数百万!!とビックリする価格です。同じデザインで牛革でも作成し、ワニ皮との違いが判るようにしたちとのこと。ちなみにデザインは映画マトリックス・リローデットの二人組(ザ・ツインズをクリック)が着ている物のイメージだそうでカッコイイですね。完成したら是非見てみたいです。
最後ですが、お忙しいのに施設を見学させて頂き色々と詳しい説明をしてくださった(株)小池ワニ総本舗の小池勝弘氏に感謝致します。
5月26日訂正
シャムワニとイリエワニの写真と説明が一部逆になっていましたので訂正致しました。
10月12日追加
ロングコートの画像(小池ワニ 総本舗HP)が公開されていました。
2007年6月12日追加
小池ワニ総本舗さんのワニカレーを食べてみました。
レポートはコチラ⇒湖西市名物のワニカレー
楽天市場の通販でワニ肉を販売している所を発見。

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