廃棄命令受けた1600トンを業務用に加工
カルビー子会社イモ未検査:廃棄命令受けた1600トン、業務用に加工 /北海道
◇未検査種イモを食用に販売--「十分な説明を」消費者から不安の声 大手食品メーカー「カルビー」の子会社「カルビーポテト」(本社・帯広市、佐久間竹美社長)による植物防疫法違反事件で、同社は5日、病害虫のジャガイモシストセンチュウに汚染されている恐れがあるとして農林水産省から廃棄命令を受けた約1600トンの未検査種イモを食用として業務用に加工し、販売すると発表した。同社は「安全性に問題はない」と説明しているが、消費者からは「食用になるのは不安」との声が出ている。 同社は3月に廃棄命令を受け、当初は廃棄物として焼却する方針だった。しかし、対応できる焼却施設がないなどの理由で別の処理策を検討していた。熱処理してセンチュウを死滅させた後、食用に加工しても植物防疫法や食品衛生法上の問題はないとして、「ポテトフレーク」(乾燥マッシュポテト)に加工する。 業務用のため、小売店には出回らないが、消費者が飲食店などで知らずに食べることはあり得る。同日会見した同社の高原和人専務は「購入を希望する業者には廃棄命令を受けたイモだと説明する」と話している。 十勝管内音更町消費者協会の佐々木恵美子会長は「消費者にシストセンチュウの理解は浸透していない。隔離が必要なイモが食用として問題ないことについて十分な説明をすべきだ」と話す。【仲田力行】 7月6日朝刊 (毎日新聞)農林水産省から廃棄命令を受けたものを加工、販売するのはちょっとどうかと思ってしまいます。 乾燥マッシュポテトって事はコロッケなどの固さの調整に良く使われるので、1600トンもあれば知らない間にどこかで食べている可能性もありますね。
カルビーポテト株式会社等が植物防疫法に違反して種馬鈴しょを譲渡したことに対する措置について(第3報)(農林水産省)
この度、同社から横浜植物防疫所札幌支所に当該種馬鈴しょをポテトフレーク(マッシュポテトを乾燥化薄片状にしたもの)生産の原料とすることを内容とする廃棄計画書の提出がありました。
同計画書の内容について検討した結果、病害虫は完全殺虫されることから、病害虫の分散防止上問題ないことを確認し、本日同計画を承認したことをお知らせします。