タラバと同じ突起数のアブラガニが居た
判別が難しいタラバガニとアブラガニを見分ける目印とされていた甲羅中央部の突起数の違いが決め手にならないことが独立行政法人北海道区水産研究所(釧路市)の研究で分かった。タラバガニと同じ六つの突起を持つアブラガニが確認されたため。消費者が見誤らないためには脚のつめの長さなどにも注意を払う必要があるという。 値段の安いアブラガニを高価なタラバガニと表示して販売していた札幌のスーパーなどが昨年6月、公正取引委員会に景品表示法違反で排除命令を受け、両者の見分け方が関心を呼んだ。 甲羅中央部の突起はタラバガニが六つ、アブラガニは四つとされた。しかし、同研究所の柳本卓研究員(37)が昨年5月、オホーツク海で資源調査のため捕獲したアブラガニ約300匹の中に突起が五つか六つあるものが15匹見つかった。DNAを調べると、タラバガニとの交雑種ではなく、純粋のアブラガニと分かった。 柳本研究員によると、甲羅全体ではタラバガニの方が突起の数が多い。脚の裏側が白っぽかったり、脚の先端のつめが、最も長い節の半分以上あるものはアブラガニだという。 缶詰などに加工され、見た目で見分けられない場合でもDNA分析で判別できる。柳本研究員は「資源調査を目的にした研究だが、偽装の防止にもつながれば」と話している。【杉山靖雄】 (毎日新聞)
タラバガニとアブラガニの一番の判りやすい判別方法と思われていた甲羅中央部の突起数の違いが当てにならないという研究結果が出てきました。
アブラガニの脚の裏側が白っぽいというのは知っていましたが、脚の先端のツメが最も長い節の半分以上あるってのは初めて聞きました。
まとめるとアブラガニは
甲羅中央の突起が4つ例外もある(タラバは6つ)
脚の先端のツメが最も長い節の半分以上
活蟹だと脚がブルーっぽくオレンジ色の筋状の模様(タラバは茶紫色で一部赤色)
脚の裏側に白色が多い(タラバは裏にも色が付いている)
って所をチェックするしかない模様・・・
難しいなぁ。