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カテゴリー「遺伝子組換え関連」の5件の記事

June 06, 2005

未承認遺伝子組換えコーンを検査せず

遺伝子操作コーンで米国の検査不要=日本は安全性で理解を-米農務省

 【ワシントン3日時事】米農務省当局者は3日、時事通信に対し、日本に輸出された米国産トウモロコシに遺伝子組み換え(GM)トウモロコシ「Bt10」が混入していた問題で、Bt10の安全性に問題はなく、米国が輸出に際して検査を実施する必要はないとの見解を明らかにした。日本は米国産トウモロコシ輸入で全船対象に検査を開始し、米国にも独自の検査を実施するよう求めている。
 同当局者は「農務省と食品医薬品局(FDA)、環境保護局(EPA)の3者は先に、Bt10が(健康面や環境上)安全性に問題はないと宣言している」と指摘。スイスのバイオ大手シンジェンタがFDAの承認を得ていないBt10を米国で誤って販売したため、同省は37万5000ドル(約4050万円)の罰金を科したが、安全性の問題とは無関係だと主張した。
 同当局者は「日本の農水省とは協議を継続している」と述べた上で、日本側がBt10の安全性を理解するよう期待を表明した。 
(時事通信)

米国における安全性未審査の遺伝子組換えトウモロコシ種子の流通事例について(厚生労働省)

アメリカ側が安全性に問題が無いから検査せず輸入しろと言っているように感じるのですが、安全性未審査の遺伝子組換え食品やその加工品を販売などすれば、食品衛生法違反になるのが判っているので、絶対にどこの会社も検査すると思う・・・

April 26, 2005

米国で未承認遺伝子組み換えとうもろこし栽培の疑い

トウモロコシ輸入に影響も=未承認のGM品種混入懸念で

【シカゴ25日時事】未承認の遺伝子組み換え(GM)トウモロコシが米国で栽培されていた問題で、日本が米国産トウモロコシの輸入検査を実施する方針を決めたことを受け、商社が買い付けを手控えていることが25日、明らかになった。未承認品種の混入が発見されれば、米国産が9割を占める日本のトウモロコシ輸入に影響が出る可能性もある。  (時事通信)

今度はアメリカで未承認の遺伝子組み換え品種が栽培されていたそうです。

April 18, 2005

中国で安全性未審査の遺伝子組換え米が栽培されていた

中国における安全性未審査の遺伝子組換え米の流通事例について

 標記について、4月13日付けのグリーンピースのウェブサイト (http://www.greenpeace.org/international/news/scandal-greenpeace-exposes-il)に、記事が掲載されたため、関連情報を整理してQ&Aとしてまとめましたので情報提供いたします。

中国における安全性未審査の遺伝子組換え米の流通事例について

Q.1  中国で遺伝子組換え米が栽培されていたとの報道がありましたが、これはどのような事例ですか。
A.1  グリーンピースのウェブサイトによると、中国湖北省において、未承認の遺伝子組換え米が栽培、販売されていたとのことです。グリーンピースの検査では、米の種子2検体から害虫抵抗性のBtタンパク質の一種が検出されました。Btタンパク質とは、Bacillus thuringiensisという細菌由来のタンパク質で、これを食べた特定の害虫を死なせる効果があり、害虫抵抗性を植物に持たせるために、これを生成する遺伝子を利用した遺伝子組換え食品がつくられています。

Q.2  中国で見つかった遺伝子組換え米が日本に輸入されている可能性はありますか。
A.2  農林水産省が中国側の輸出国営企業に確認したところ、近年、湖北省から日本に米が輸出された実績はないとのことです。

Q.3  この遺伝子組換え米を食用とした場合、人の健康上の問題はありますか。
A.3  グリーンピースによると、米から検出されたBtタンパク質は、Cry1Acタンパク質とのことです。このタンパク質は、既に日本で安全性の確認がなされている遺伝子組換え食品にも含まれています。

Q.4  日本で遺伝子組換え米が発見された場合、どのような措置がとられますか。
A.4  日本では、遺伝子組換えした米で安全性の確認がされたものはなく、どのような種類の遺伝子が組み込まれていたものでも、食品衛生法違反となり、輸入、販売等が禁止されています。したがって、遺伝子組換え米が発見された場合には、それを取り扱っている事業者に対しこれを回収、廃棄させる等必要な措置がとられることになります。

Q.5  厚生労働省では今後どのような対応をとりますか。
A.5  厚生労働省では、昨日この情報を入手し直ちに中国政府に対し、事実関係や、米に組み込まれた遺伝子情報など詳細についての情報提供を求めています。また、準備が整い次第、念のため、検疫所において中国産米を対象に遺伝子組換え米が含まれていないか検査を実施する予定です。

未承認の遺伝子組換え米が栽培されていたのでも危ないなぁと思うのですが、販売までされていたというのには驚きました。
人の健康上の問題はあまりなさそうですが、他の農作物への影響なども考えられるので、管理をしっかりして欲しいですね。

4月26日追加
中国における安全性未確認の遺伝子組換え稲の栽培について(農林水産省)

先般、中国国内において安全性未確認の遺伝子組換え稲が栽培されているという報道があり、厚生労働省では、中国政府に対して事実関係の確認を行っているところでありますが、念のための措置として中国産米穀の輸入時に遺伝子組換え米が含まれていないかの検査を開始するよう昨日付けで検疫所に指示したところであります。
このことを踏まえ、農林水産省としては、中国産米穀の取扱いについて以下のとおりとしましたのでお知らせ致します。
1.政府保有在庫について政府が保有する中国産米穀の在庫(約14万5千トン)については、その全てを対象に、厚生労働省が輸入時に実施する検査と同じ内容(報道にある遺伝子組換え米穀が産出するBtタンパク質の有無)の検査を実施したが、その結果、いずれも検出されなかった。
このため、検査実施中販売を差し控えていた中国産米穀について、定例販売を再開することとする。
2.今後の輸入について当面、平成16年度に輸入契約を締結し、現時点において未輸入の中国産米穀約3万トン(MA一般:約1万7千トン、SBS:約1万3千トン)については、厚生労働省による検査のほか、輸入業者の希望に応じて上記1の検査を追加的に実施し、食品衛生法への適合性を確認する。
また、平成17年度に輸入を行うものについても、厚生労働省との連携を図りつつ、食品衛生法に適合し、安全性が確認されたものを輸入するよう、適切に対応することとしている。

用語解説
遺伝子組換え作物ってなんだろう

March 07, 2005

お米を食べて花粉症を緩和

花粉症抑え“コメ” 原因物質の遺伝子導入 「食べ物」と認識

 食べると花粉症がやわらいだり、肥満を予防できるコメの開発に農林水産省が乗り出している。遺伝子組み換え技術を活用した「健康機能付きのコメ」で、研究が最も進む「花粉症緩和米」は二〇〇七年度にも商品化したい意向だ。  同省先端産業技術研究課によると、コメに着目して開発するのはコメが国民に最も親しまれている食べ物だから。開発に成功すれば、「食べる」という日常生活の中で病気の治療や予防ができ、医療費削減や農業振興にもつながるとしている。  開発に着手したのは二〇〇〇年度で、独立行政法人「農業生物資源研究所」(茨城県つくば市)や東京大学などに研究を委託している。  花粉症緩和米は、遺伝子組み換え技術でスギ花粉症の原因物質の一部をコメに導入。これを一日に茶わん二杯程度、数カ月間食べ続けると体がスギ花粉を「外敵」でなく、食べ物と認識するようになり、アレルギー反応が抑えられる。すでに花粉症のネズミで実験し、効果を確認したという。今後は、人への効果と安全性はもちろん、イネが育つ水田など環境への影響がないことも確かめた上で、食品として商品化を目指していく。  ほかには体脂肪の燃焼を促進する「肥満予防米」、血圧降下作用がある「血圧調整機能米」、肌がつやつやになったり、疲れがとれたりする「老化防止・疲労回復米」なども開発中。いずれも十年以内に商品化したいという。  一方、厚生労働省は「食品だとすれば、病気の治療や予防についての効果・効能をPRすることはできない。PRする場合は薬品扱いになり、薬事法に基づいて、安全性と有効性を確保する必要がある」(監視指導・麻薬対策課)と指摘。これについて農水省は「あくまで食品として開発していく。ただ商品として販売するのは民間企業になるのでPRをどうするかは民間が対応する問題」(先端産業技術研究課)としている。 (西日本新聞)

スギ花粉症緩和米の研究開発

私たちが開発を目指しているスギ花粉症緩和米は、簡単に言うと「毎日のご飯を食べることによって、スギ花粉に対する減感作治療法をしよう。」というものです。ご飯として食べることは注射に比べればはるかに簡単な接種方法ですし、また、長期にわたって何回も病院に通う必要もありません。薬と違って飲み忘れも少ないと思われますから、患者さんにとって負担の少ない治療法だと考えられます。そこで、私たちは遺伝子組換え技術を利用して、スギ花粉症緩和米の開発に取り組みました。
 もちろん、遺伝子組換えといっても、お米の中にスギ花粉を作り出すことはできません。そこで、私たちは、花粉が持っている抗原決定基(エピトープ)の部分に注目しました。エピトープとは、花粉の表面にあって、抗体が花粉を異物であると認識するために必要な部分のことをいいます。私たちのスギ花粉症緩和米では、いくつかあるエピトープの一つだけをお米の中で作らせることによって、体の中の抗体に花粉が入ってきたと錯覚させようとしたわけです。エピトープ一つだけでも抗体は認識することができますので、アレルギー反応を抑えることができます。また、複数のエピトープが体に入ってしまうことになる花粉全部を使う減感作治療法と比べると、一つのエピトープしか入れないスギ花粉症緩和米の方が、体に対しての負担や副作用が少なく効果の高い治療法となると期待されます。
 エピトープの正体は、10個から20個ぐらいのアミノ酸がつながったものです。私たちのスギ花粉症緩和米とは、このエピトープをお米の中で作らせるようにしたものです。(農業生物資源研究所)

何というか、恐ろしい事考えつく人が世の中には居るんだなぁと思いました。
これって商品化されるとき、特定健康用食品になるんだろうか?
でも、食べてみたいとは思わないなぁ・・・

July 28, 2004

遺伝子組換え作物ってなんだろう

遺伝子組換え作物とは、組換えDNA技術を用いて改良された作物の事です。(DNAとは、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)という4種類の化合物(塩基)が並んだ繊維状の高分子で、その並び方(塩基配列)のなかにタンパク質の設計情報(遺伝子)と、どのタンパク質を作るか命令する情報(発現制御の情報)が含まれています。)

組換えDNA技術は目的とする性質を持つ遺伝子だけを取り出し、その性質を取り入れたい生物のDNAに組み込み、培養、増殖させることで、交配など通常の品種改良よりも短時間で目的とする性質を持たせる事が出来ます。また、自然状態では交配による品種改良が不可能なものでも遺伝子の組み込みによる改良が可能なため、応用範囲が飛躍的に拡大しました。

日本では、大豆、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実の5つの作物に遺伝子組換え作物が認められています。
安全性審査の手続を経た遺伝子組換え食品及び添加物一覧(厚生労働省)
審査継続中の遺伝子組換え食品及び添加物一覧(厚生労働省)

2001年4月から始まった改正JAS法品質表示基準に基づく表示制度によって遺伝子組換え作物とその加工品について表示方法が定められました。

8月20日追加
遺伝子組換え食品Q&A厚生労働省医薬食品局食品安全部(平成16年8月3日、改訂第8版)

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