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カテゴリー「表示違反関連」の50件の記事

September 13, 2010

ユウキ食品で表示違反

ガラスープやオイスターソースなどの調味料を販売しているユウキ食品株式会社で、悪質な表示違反が判明しました。

ユウキ食品 株式会社における加工食品(調味料)の不適正表示に対する措置について

詳しい違反の内容は、上記農林水産省のホームページをみて頂くとして、このポイントは、

上記(ア)から(エ)を含むすべての行為については、不適正表示であることを認識していたことを確認しました。

って所ですね。

加工食品の不適正表示に対する措置について ユウキ食品

加工食品の不適正表示に対する措置について

お詫びとお知らせ

平素は弊社商品をご愛顧賜りまして厚く御礼申し上げます。
このたび、農林水産省の指摘により、弊社商品の一部に表示の欠落が判明致しました。
お客様ならびに関係各位には多大なご迷惑とご心配をおかけ致しましたことを心よりお詫び申し上げます。
なお、対象商品の安全性には問題はなく、お召し上がりになられても健康への影響はございません。
至急、正しい表示に修正し出荷対応すると共に、今後このような事態が発生しないよう、商品表示を含む品質管理を一層強化してまいりますので、何卒、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


平成22年9月13日

ユウキ食品株式会社
代表取締役 田中 晃

対象商品

・「ガラスープ 60g、130g、500g」 加工でん粉、トレハロースの欠落
・「オイスターソース 75g、145g、300ml、1.2kg、18kg」 食酢、たん白加水分解物、イーストエキス、トレハロース、キサンタンの欠落
・「吉祥の華 オイスターソース 145g」 食酢、たん白加水分解物、イーストエキス、トレハロース、キサンタンの欠落
・「ライスペーパーのたれ 135g」 たん白加水分解物の欠落、表示順および複合原材料表示不適正
・「甜面醤 220g、16kg」 酵母エキスの欠落
・「鎮江香酢 120ml、300ml」 砂糖誤表示
・「石焼ビビンバの素 120g」 表示順不適正
・「ビビン麺のたれ 1kg」 表示順不適正
・「白湯スープ 130g」 表示順不適正
・「味ベース 130g」 表示順不適正

お問い合わせ先 お客様相談センター
フリーダイヤル 0120-69-5321(午前9時~午後5時)

自分の所のホームページでは、表示の欠落などという柔らかい表現を使っていますが、不適正表示を認識していたって農林水産省で書かれてしまうと、ワザとやったのに欠落って何??と思ってしまいます。
加工でん粉は、来年春まで猶予期間ですが、キサンタン(おそらく増粘剤でしょう)の表示が落ちているのは食品衛生法にも違反するんじゃ??

商品回収も行わず、表示を修正して出荷するという対応でOKなんですかねぇ?
家庭向けなら、安全性には問題はなく、お召し上がりになられても健康への影響はございません。で良いのかも知れませんが、業務用も扱っているんだよなぁ。
ユウキ食品の調味料は嫌いじゃなかったんだけど、今度からは別メーカー買おう。


August 19, 2010

うなぎ蒲焼の輸入元偽装イトーヨーカ堂の関与が濃厚に・・・

うなぎ蒲焼の輸入元偽装事件

イトーヨーカ堂が会社として関与していた可能性が濃厚になってきました。

日洋と高山シーフードが、イトーヨーカ堂の名前が出ないようにすると交わした文章があるとの報道の続報がありました。

輸入元のイトーヨーカ堂の名前が出ないように、高山シーフードが箱を詰め替えて売って欲しいとの覚書があった。
その覚書が神奈川県警によって押収されたのは、2009年末にイトーヨーカ堂本社を家宅捜査した時だった。
イトーヨーカ堂と高山シーフードが商談を行った際に、高山シーフード側が箱の詰め替え作業などの経費を見積もった計算書類を示していた。

何というか覚書がイトーヨーカ堂本社から押収されたと言うのが事実なら、会社が関わっていなかったとするのは無理があるような・・・
どちらかというと、相当悪質なやり方ですね。
売ってもらう側が売る側に経費の見積もりを提示するのも変な話ですし。
元社員とされているマネージャーが退社したタイミングが判らないのですが、家宅捜査後の退社だったら、上層部の責任逃れのために切られたのかと疑ってしまいますね。

その他の新情報としては、箱の詰め替えは千葉や宮城県の冷凍倉庫で行われたそうです。
詰め替えに関わったとして、新たな逮捕者も出そうな雲行きです。

倉庫内で偽装というと、2002年に雪印食品の牛肉偽装事件の舞台となった西宮冷蔵を思い出します。

August 18, 2010

イトーヨーカ堂が輸入したうなぎの輸入元改ざん事件

イトーヨーカ堂が輸入したうなぎ蒲焼が、輸入元が改ざんされて販売されていたことが判明しました。

この事件、2005年の中国産うなぎからマラカイトグリーンが検出された事件がきっかけとなっています。

中国産養殖鰻でマラカイトグリーンの検査を実施

ちなみにこの時、海外(韓国)では既に中国産うなぎからマラカイトグリーンが検出され問題となっていたのに、日本が検査を実施するようになったのは、一番うなぎが売れる土用の丑の日が終わった数日後でした。

中国産うなぎ蒲焼が敬遠され売れ残ったうなぎを、2006年に水産物卸売業「高山シーフード」(東京都三鷹市)に食品商社日洋を仲介して転売(イトーヨーカ堂が2003年9月から2005年7月にかけて輸入したうなぎと言われており、その量は1億円分とも・・・)

イトーヨーカ堂が輸入した物であると判ることを嫌がっていたようで、数十トン分を高山シーフードの箱に入れ替えたのが、輸入元を偽装したとして食品衛生法違反などの疑いがあります。

一部の報道では、箱の入れ替えはイトーヨーカ堂の元社員が高山シーフードに依頼したとか、高山シーフードが日洋から在庫を引き取る際に、本来の輸入元がイトーヨーカ堂であることを伏せることを文書で取り交わしており、その文章は県警に押収されたなんて話もあります。

今回の事件が発覚したきっかけは、ヤマト・フーズの賞味期限偽装で、2009年に中国産冷凍うなぎかば焼きの賞味期限を、07年5月26日から09年11月23日と偽った表示を付けて出荷したのが判明し、保健所の検査でマラカイトグリーンが検出されたという事件です。
賞味期限が偽装された空き箱がゴミ集積所に捨ててあったことから判明しました。

セブン&アイ・ホールディングスの広報が、いちいちマスコミに対してコメントするのが嫌な感じですね。少しでも株価が下がらないように必死なんでしょうが・・・

当社としては改ざんを依頼したわけではなく、転売後についてはコメントしようがない。
マラカイトグリーンの問題が報道され、中国産うなぎの需要が落ちて在庫がだぶついた
輸入元の偽装については指示した者がいないことは社内調査で確認した
県警の事実関係の解明に全面的に協力している。輸入に関し、一切法令に反する行為は行っていない

逮捕者が6人も出るという状況になりましたが、次の焦点はイトーヨーカ堂が会社として食品衛生法違反にかかわっていたかでしょうか?
家宅捜査され、元食品事業部海外担当マネジャーとその部下だった現社員が逮捕されたイトーヨーカ堂
イトーヨーカ堂自らが店頭で販売する目的で輸入したもの1億円分を外部に売る。普通ありえないようなシチュエーション(通常だったらスーパーで特売品として売るでしょう)ですし、金額も金額ですし、上層部もそれなりに知っていたんじゃないかと疑ってしまいます。
セブン&アイ・ホールディングスの広報は、マラカイトグリーンの自主検査で検出されなかったとコメントしていますが、実は陽性で、特売品として自分の所で売って問題が起きるのを恐れたんじゃないかとか・・・

食品衛生法の罰則では、個人だと2年以下の懲役又は200万円以下の罰金ですが、法人ですと1億円以下の罰金となります。


May 10, 2010

他のコープかながわ、コープしずおかでも売れ残りを販売

横浜市のコープかながわ2店と静岡県のコープしずおか3店でも売れ残りの肉をトンカツにして販売していた事が判明しました。

一つの店舗だけの問題でしたら、店長や担当者の問題だったと言えましたが、複数の店舗で同じような事をしていたとの事ですので、コープかながわ、コープ静岡、ユーコープ事業連合の体質や、そのような行為を見抜けない体制、指導力のなさを露呈したと思えます。

ユーコープ事業連合から仕入れたロースカツの売れ残りを冷蔵保管し、期限の切れた翌日に油で揚げて販売したそうですが、「もったいなかったからでは」との理由ではないかとか、消費者をバカにしているのかと・・・

それにしても、たった一日で言うことが変わると信頼が無くなりますね。

ハーモス荏田で提供した「かつ重」・「かつ丼」についてのおわび

また、該当2品の商品には一括表示(原材料などの表示)がされておらず、食品衛生法違反となります。
なお、回収した現品の検査結果では細菌数などについての問題はありませんでした。また、店内調理を行っている他の64店舗の立ち入り調査を4月25日に行いましたが、上記のような事例はありませんでした。


店内調理品「ロースカツ」の不適切な扱いと総菜コーナーの営業自粛についてのおわび
あらためて5月7日(金)に、総菜の店内調理を行っている店舗に3月28日に冷蔵で納品された「ロースカツ」の売れ残りの処分方法について調査を行いました。その結果、コープかながわの2店舗(桜台店・竹山店)、コープしずおかの3店舗(髙洲店・水道店・城北店)において、当日処分すべき原料を、翌日の3月29日に油で揚げ「ロースカツ」として提供したことが判明しました。組合員の皆様には重ねておわびするとともに、昨日までの調査が不十分であったことにつきまして、あらためておわび申し上げます。


7日に発表したプレスリリースで、上記のような事例はありませんでした。って一体何を調べたんでしょうか?
これって、かつ重やかつ丼にして一括表示をつけて売らなかったか?すっぱいとか苦情が無かったか?とでも聞いたのでしょうか?

今回、売れ残った特売品のロースカツだけで、このありさまですから、賞味期限の切れた生鮮食品などを加工して日常的に売っていたのでは?との疑いを消すことが出来ません。
当面の間、惣菜コーナーを自粛して、衛生管理上の問題点の解明と原料入荷・管理から供給までの抜本的対策を行うとのことですが、他店に一度移ったお客を取り戻すのは非常に難しいように思えます。

賞味期限・消費期限の設定について
期限の設定は、食品の特性などに応じて、微生物試験や理化学試験及び官能検査などの結果に基づき、科学的・合理的に行うものであることが定められています。
食品期限表示の設定のためのガイドラインPDF

2007年に伊勢市の和菓子屋赤福が、消費期限及び製造日、原材料表示偽装などにより無期限営業禁止処分になった事件後、食品製造メーカーは保健所から期限設定などの根拠を提出するよう求められるようになりましたが、スーパーなどの惣菜はどうだったのだろうと気になります。

小さいスーパーなどだと、今回問題となったケースと似たような事をやっている所もありそうですから、他からも出てくるかも知れませんね。


May 08, 2010

コープかながわのトンカツ問題

生活協同組合「コープかながわ」のハーモス荏田店の対応が問題となっています。

消費者からカツ重がすっぱく味がおかしいとの指摘があったのが問題の始まりでした。

保健所には、「冷凍の状態で店に納入されたカツを調理した。」などと報告していたものの、実は処分するはずの冷蔵トンカツの売れ残りを冷凍保存し、カツ重に調理、原材料名なども表示しないまま販売していたことが判明したのです。

先月下旬には、スーパー三和で、冷蔵の蒸しダコの賞味期限をはがし、冷凍にして賞味期限を延ばして販売しようとしたとして、業務改善指導を行った事件があったばかりでしたが、コープかながわの件は保健所に虚偽の報告を行うなど手口が悪質ですね。

売れ残りのカツの状態がどんなだったか判りませんが、冷凍していたのに、すっぱい味がしたってことは原料の管理も良くなかったのかな?冷凍していれば腐敗がそんなに進むとは思えませんので。
コープ側で菌数に問題は無いとコメントしているのが本当なら、買って帰ったお客さんが常温で長時間放置して腐敗して酸味って訳じゃないですね。(菌数が多いはず)ということは、やっぱり油で揚げる前にとんかつが傷んでいた可能性が高いのか・・・
また、これだけ長い間数多く販売していたことから、かかわっていた店員さんが一人とは思えないですね。
組織的な犯行??
これだけ新聞テレビなどで報道されましたし、保健所のスタンスも徹底的に調べて叩く!!という方針のようなのでしばらくすれば詳細が出てきそうです。

それにしても、ユーコープはまぁそれなりに頑張っているなと思っていたので、今回の件は残念です。(単一店舗のみの問題だったと思いたいですが、消費者からの指摘がなければ発見出来なかったのも事実・・・)
店舗のコープも普通のスーパーっぽくなってきたとはいえ、多少価格が高くても品質の良いもの、安全なものを買いたいというお客さんの割合が競合他店より多いと思いますので、印象の悪化はとても大きそうですね。

コープかながわのホームページには、ハーモス荏田で提供した「かつ重」・「かつ丼」についてのおわびが載っていますが、今後しっかりと調査結果を詳細に公開して納得できるような説明を望みます。

June 16, 2009

ベニズワイガニをズワイガニと表示

ベニズワイガニをズワイガニと表示


日本水産株式会社における調理冷凍食品の不適正表示に対する措置について

調理冷凍食品(コロッケ)の原料について、「ベニズワイガニ」を使用したにもかかわらず、「ずわいがに」と表示して販売していたことを確認しました。
このため、本日、日本水産株式会社に対し、JAS法に基づく指示を行いました。

上記プレスリリースには、一部抜粋されたファイルのリンクが載っていますが、オリジナルはコチラ
魚介類の名称のガイドラインについて(平成19年7月)PDF

それにしても今回も販売先は、全国の生協とか・・・
ミートホープの偽装やら毒ギョウザやらで生協さんのチェック体制も厳しくなっているはずですが、すり抜けますねぇ。しっかりして欲しい物です。

May 16, 2008

東京都が国産冷凍食品に原産地表示を行う独自基準を作成

しばらく前から話題になっていることに、東京都が国産冷凍食品に原産地表示を行う独自基準を作成するという話があります。

最初は知事の産地表示拡大を求めるようなコメントからスタートしたと思ったのですが、国(農林水産省や厚生労働省)の反応が鈍かったためか、今まで例のない都条例で表示を行わせる方針になったようです。

このニュース日本経済新聞とかにも載っていたのですが、地方版に載ってなかった為知らない人や、読んだり聞いたりしていても、東京都の事だからと他人事と思っている方も多いようです。

でも、食品衛生法やJAS法などに基準が無くても、都道府県の条例等で規制されたり、規格が定められている食品に関する事柄って意外と多い物です。
特に東京都の条例は、他の県の基準になると言われているほど影響力が大きいです。

そして今回の食品の原料原産地表示のあり方についてのポイントをまとめると
第19次東京都消費生活対策審議会答申「食品の原料原産地表示のあり方について」より引用

食品の安全性に対する不安が高まり、消費者が適正な選択をすることに支障が生じていること等から、国に先駆けて都が原料原産地表示義務づけの対象となる加工食品の拡大に取り組むことは、大きな意義があるとともに、国の施策を動かす原動力ともなり、都民に安心かつ適正な食品選択の方途を提供することにつながる。
国に先駆けて都が行うって所がポイントですね。都がやったから厚生労働省や農林水産省も動くってのは、面白くないと思う偉い人も多いと思われ・・・素直に東京都と同じ事をするとは思えないなぁ。
原料原産地表示を義務づける加工食品は、食品に対する安全・安心の揺らぎの原因となった加工食品が調理冷凍食品であること、加工食品の中で特に調理冷凍食品は、利便性が高く都民に広く利用されていること等を勘案すると、当面、「調理冷凍食品」に限定するのが適切である。
JTの毒餃子事件が引き金を引いちゃったので、調理冷凍食品が狙われるのは仕方ないか・・・ ただ今回はたまたま冷凍餃子だっただけとの見方も出来るので、それだけで良いのかとの疑問は残ります。
表示すべき原材料は、生鮮食品及び生鮮食品に近い加工食品(JAS法で原料原産地表示が必要な20食品群及び個別の品質表示基準で規定されている4品目)に限って表示すべきとの考え方は、JAS法の規定との整合性も考慮されており、妥当である。
ここは、あまり独自に突っ走って○○省に反発されるのも面倒なので、ちょっとは顔を立てておこうという魂胆か? 答申全文PDFの最後に調理冷凍食品において、原産地を表示すべき原材料の一覧表があります。
表示すべき原材料の範囲は、JAS法の野菜冷凍食品の品質表示基準「原材料の重量に占める割合上位3位までのもので、かつ、原材料の重量に占める割合が5%以上」を援用することは、消費者による適正な選択の確保という観点並びに法律上の表示制度との整合性の観点からも妥当である。また、商品を特徴づける原材料を商品名に冠した場合には、消費者の食品の選択に大きな影響を与えるものであることから、その原料原産地を表示すべきである。
表示方法については、容器包装への表示を原則とすべきであるが、それが極めて困難な場合には、代替的な表示手法も考えるべきである(例えば、容器包装に問い合わせ先を明記するなどにより、ホームページ、ファックス、電話等を利用して正確な情報提供を受ける仕組み等)。
冷凍食品の原材料なんか、その時の相場で安い物を一定数入れて作るの繰り返しなので、コロコロ原産地が変わる可能性が”大”です。 普通、印刷フィルムのロットの方が大きいと思われますので、産地が変わるたびに版下起こして古いフィルムを廃棄して、新しく作るなんてやっていられないと思います。そんな業者からの声に対する答えですね。 ただ、スーパーなどの店頭で買うお客さんは、その場で確認したいと思いますので、携帯電話ですぐに読み込めるようにQRコードを付けて携帯電話用のサイトで産地確認させるという手も考えられます。

まぁ、色々と初めての試みも多いですし、まだまだ具体的な実施方法が見えてこない所も多いのですが、どうなるのか気になります。

December 18, 2007

霜降り馬肉

公取委が、脂身を注入した馬肉を「霜降り馬刺し」などと表示販売したとして、景品表示法違反(優良誤認)で、排除命令を出した。


排除命令を受けたのは、「白木屋」「月の宴」などを運営するモンテローザ、「村さ来」の「村さ来本社」、「酔虎伝」「八剣伝」のマルシェ、業務用スーパー「A―プライス」運営のトーホー、食肉加工会社のファンシー(東京)です。

普通の馬肉に注射針で馬脂を注入し冷凍させてた後、半解凍してスライスしたものと思われます。

農林水産省ではなく、公正取引委員会が摘発したのがポイントです。
今回問題となったのは、霜降り馬刺などと良い肉と錯覚させるような表示が問題だったので、その製法には特に問題が無いため、農林水産省は口を出せないってことです。
美味しくない肉を旨い肉に加工するため、インジェクションと呼ばれる手段を使って、調味料や大豆たん白などを肉に注射するのは普通にありますし・・・
とろ馬刺し通の極みの旨ざくらじゃなく、霜降り「風」馬刺とかメニューに書いてあったら問題無かったのかな?(売れなそうだけど・・・)

June 21, 2007

ミートホープ社長が再び記者会見・説明を一転させる

ミートホープ社長が本日再び記者会見を行ったそうです。

呆れるのが前日夜の説明を一転させたこと・・・

牛肉に豚肉が混入していた原因を機械洗浄などが不十分だったと説明していましたが、機械洗浄などの不備で生じる混入割合より多いとの発言が・・・

これまでの説明はその場しのぎのいい訳だったのかと、記者に聞かれたのに対し、田中等取締役が「そう取られても仕方がない」と発言したそうです。

さらに今さら遅いよって感じもしますが、牛ミンチについて商品回収を表明したそうです。

うーん?何がしたくて記者会見をしたのか理解出来ないです。

すでにコロッケやハンバーグを取扱っている製造メーカーに、外食産業などのユーザーからミートホープ(株)の原材料を使用していますか?もし、使用していたら他のメーカーに変更してくださいといった内容の連絡が回っているとも聞きます・・・

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ミートホープに問い合わせても無駄なのか?

ミートホープに電話したら繋がったので、色々と具体的な事を聞きたかったのですが、ほとんど詳しい話は聞けませんでした。残念なり~

さて、昨日の記者会見の記事が出てきましたね。
ミート社長が関与認める 日報に意図的な混入示す記載
田中稔社長の記者会見での発言・・・
「工場長から豚肉を入れていいかと言われ、容認した。牛肉がなかったから他の肉を足した。指示はしていないが容認してしまった」
「混ぜれば、わからないと思った」
「忙しい時に機械を洗浄しなかった。ずさんな管理だった。認識が甘かった」
指示はしていないが容認してしまったって・・・酷い言い逃れですね。
牛挽肉に豚肉しか入っていたかったのも機械を洗浄しなかった為なんでしょうか?ってそんな訳あるか!!

「投入原料日報」とやらの具体的な内容も出てきました。
牛ミンチ41製品で、その約4分の3に当たる28製品に豚の心臓などを混入。
「チャーシュークズ」「ラムクズ」「カモ」との記載も・・・
昨日、冗談でジンジスカンも扱っているみたいだからラム肉とか入ってたりしてね。イヤ価格が高いからそれは無いでしょう。って話をした所だったので、これ見た時笑っちゃいました。カモって何よ?

悪質だなぁと思ったのがこの手口、
「牛(2)」「豚(2)」の表記、(2)は「2度びき」を意味しており、くず肉など様々な素材を2回重ねてミンチすることで、元の素材がわかりにくくなる効果がある。

凄いテクニックですね~
なんで牛肉と豚肉の見分けが付かないんだよと、疑問に思われる方も多いと思いますが、お肉って技術力のある人が騙すつもりで加工するとプロでも騙されます。
有名な味の素のアクティバ(結着剤)を使って、くず肉で奇麗なバラ肉にしたりなんていう嫌な技がいっぱいある業界です。
自分が見たことがあるのは、ニセ豚バラ肉とニセ鶏モモスライス、適当に脂身を混ぜたり、本物とそっくりになるようにスジの向きを揃えたりと、熟練の技が爆発します。
ココとココで結着させていますと説明してもらって「あぁ」と判るレベルです。
最初はしっかりとした一枚肉で納品しておいて、こっそりと安い結着肉を納品してくれる業者があるから怖い・・・

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