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カテゴリー「ジオキサン関連」の8件の記事

July 09, 2004

ジオキサン混入について厚生労働省の見解

厚生労働省の1,4-ジオキサン混入アルコールに関する見解

NEDOが製造した原料アルコール及び酒類原料用の粗留アルコールに1,4-ジオキサンが混入した件について、集計された情報を検討した結果、今回の混入事例については特に対応が必要ないと判断しました。(厚生労働省)

NEDO鹿島工場製品出荷再開について

NEDO鹿島工場の製品について、6月2日以降、一部製品の出荷が停止されておりましたが、7月5日をもって出荷が全面再開されました。
 停止期間中、お客様には多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。弊社としては、引き続き本問題に関し、お客様からのご相談に積極的に対応してその信頼に応えて参る所存であります。
 今後とも、日本アルコール販売株式会社は、信頼と満足をいただける製品・サービスの提供に努力して参りますので宜しくお願い申し上げます。平成16年7月5日 日本アルコール販売株式会社

   

これで、ほぼこの件は終了って感じでしょうか?
メーカーには、対策をしっかりとして、より安全なものを作るように努力して欲しいと思います。


nedo-alcohol.comなどという、それらしきドメインからチョクチョクアクセスがある様子・・・
アルコール販売事業部の営業部か販売部が使っているドメインになるのでしょうか。
メーカーの人がお仕事でこのページをご覧になっていると思うとちょっと緊張してしまいます。
もしこれは違うとかいう点がありましたら、コメントとして投稿して頂ければ、記事を訂正させて頂きますので宜しくお願いします。

July 04, 2004

ジオキサン混入再発防止策を考える

アルコールに不純物が混入していた件ですが、メーカー側がどんな対応をしたか調べてわかった点がありましたので追加してみました。(最新の情報ではないので、変わった部分があるかもしれません。)

発生原因について
ブラジルから輸入された粗留アルコールに1,4ジオキサンが混入していた事は判明。
どの段階で混入したのか詳細は不明。
担当者を派遣して混入経路の調査を予定。

再発防止策について
ブラジルのアルコール工場から、積み出し港までの輸送、受入れタンク、船への積み込みに至るまで混入する恐れのないシステムを確立してもらうべく、現地メーカー、輸出業者、日本の商社等と交渉する。

取りあえずの対策について
原料受入れロットごとに、ガスクロマトグラフ質量分析計を用いて事前に検査し、合格ロットのみを原料として受入れるシステムを作った。

不純物の混入が判明してから、かれこれ一ヶ月が過ぎたというのに、発生原因について、調査予定とか詳細は不明とかやる気のない返答?が目立ちます。
再発防止策についても、システムを確立してもらうべく、現地メーカー、輸出業者、日本の商社等と交渉するという、よその会社任せの対策でちょっと危機感が足りない感じですね。
だいたい発生原因が特定出来ず、どの段階で混入したのかわからないものに、再発防止のシステムって話しも変な感じです。
まぁ契約とか色々あってじゃー他のメーカーのアルコールに切り替えだ!輸出業者と船も別の会社に変更だ!とか簡単に出来ないとかあるのかも知れませんがもっと頑張ってくれと思います。
しばらくは、事前に検査をして乗り切る構えのようですが、不合格のロットってブラジルにまた送り返すのかな?それとも他の用途に使うのだろうか?

今回の騒ぎで、大変な迷惑を被った人ってかなり多いんじゃないかと思うのですが、こんな対応しか出来ないようだと、今後もっと毒性の強い物質が高い濃度で混入したりしそうで何か怖いなぁとか考えてしまいました。

June 24, 2004

ジオキサン入りのアルコールを○○してみた

ジオキサンが混入したロットのアルコールがあるというので、先日ちょっと見に行ってきました。

業務用の18L缶ですので、結構大きかったです。
95度1級サトウキビという規格の物でした。
日本アルコール販売のラベルがついていましたが、NEDO製のものです。
度数が高いので手の甲につけるとヒンヤリしました。
手についちゃったので、仕方なくペロッとなめてみましたが、普通の純度が高いアルコールと同じでした。(当たり前か・・・)
それにしても安全なものを食べるには?というタイトルなのに体に悪そうな物ばかりレビューしてます・・・

alc.jpg

ジオキサン濃度のなぞ?

NEDO製アルコールに混入したジオキサンの濃度が3.2mg/Lとか3mg/Lを超えないとか、色々な話があるけど、実際はどうなんだ?という質問を頂いたのでちょっと調べてみました。

4月上旬 不純物が混入したと気付いて調査していた?(日本経済新聞6月5日記事)
6月1日 NEDOの研究開発センターの分析でジオキサンと判明(鹿島アルコール工場)出荷停止とする。
      (6月4日のプレスリリースで混入量が3.2mg/Lであったと発表)
6月2日 報告書 ジオキサンの濃度は、多い時で3mg/L程度と思われます。
6月3日 報告書 ジオキサン濃度は多い時で3mg/L程度と想定される
6月4日 報告書 各保管庫・工場のタンクごとの分析でも極微量のジオキサンが検出され、リスト化される
      (分析機関不明、NEDOの研究開発センターか?極微量ってだけで混入量については詳細不明)
6月4日 プレスリリース ジオキサンは6月1日に判明した時点で3.2mg/Lという濃度だったと発表する。
6月4日 報告書 ジオキサンの濃度は最大で3mg/Lでした。
6月6日 アルコールの出荷再開

プレスリリースでは、3.2mg/Lと濃度が明確になっていますので、この数字が実際の分析で判明した数値だと思われます。
他の報告書ではこの数字をあいまいにして、3mg/L程度などと表現したのではないでしょうか?

そこら辺がちゃんと統一されていなかったので、色々な話しになってひろがったのではと思います。

あと、多い時で3mg/L程度と思われる、多い時で3mg/L程度と想定されるとさんざん書いてあるのに、その根拠が全然書いてないのが気になりました。
また、保管庫のタンクから検出されたジオキサンに至っては、極微量としか書いてないので、どの程度の量が含まれていたかはわかりません。

June 23, 2004

NEDOアルコールの噂

何だかハッキリしないまま忘れられそうな、NEDO製アルコールにジオキサンが混入していた件ですが、
チラホラと聞こえてきたうわさ話を検証してみました。
あくまでも「うわさ」ですので、全てを信じないで、そんな話しもあるんだなと軽く見てください。


噂1.タンクの修理に使用した溶剤か何かに含まれていたジオキサンがタンクに混入したのでは。

NEDOでは、外国(ブラジルだか)から輸入したアルコール原料(粗留アルコール)にジオキサンが含まれていた可能性を指摘していたが、本当は違うのじゃないかって話し。
これは、NEDOが全然一般消費者に説明する気がないので不明な所です。(調査結果とかホームページで公開してくれると良いのですが)


噂2.テレビ、新聞などの報道機関で大きく取り上げられなかったのは、経済産業省からの圧力があったのでは。

あんまり使われていないのに、発がん性の疑いがあるってだけで、大きく取り上げられたアカネ色素と異なり、
ハッキリと発がん性が指摘されているジオキサンが、様々な食品に使われているアルコールに混入したというのに、報道が意外と冷めていたのは、お上からの報道規制に近い圧力があったのではないかって話し。
酢、しょうゆ、みそなどで、ジオキサンが混入したアルコールを使用した可能性がある商品を回収していたとしたら、スーパー等の店頭からほとんどの商品が消えただろうと言う人もいる位なのにそういった話は全然聞こえてこなかった。
これって普通のメーカーが作っている商品で、発がん性物質が微量でも混入したのが判ったら基準がないからとか、微量だからなんて言い訳は通じないでしょう。また、それを使った二次加工品まで全品回収になるのが普通じゃないんだろうか?って疑問からこんな話が出てきたようです。
NEDOホームページのご購入者様へのご案内では、■NEDOアルコール事業本部が販売する発酵アルコールは、食品衛生法を厳守して製造されており、食品向けに使用してもまったく安全です。
なんて書いてあるけど、本当かどうかって思ってしまいます。


噂3.厚生労働省は経済産業省に遠慮して回収を指示しなかったのでは?

NEDOでは、ジオキサンの混入が判明時に、一般食品に対するジオキサンの規格基準が無いため、
飲食時に健康に影響がない量であれば問題ないとの見解を厚生労働省から受ける。
と言っていましたが、事業法アルコールは経済産業省の管轄なので、
衝突を恐れて厚生労働省が回収指示を行わなかったのではという話し。
ジオキサンは食品添加物として認められた物質では無いのだから、それが故意に混入したものでは無くても、回収指示しても良かったのでは思います。
食品衛生法の基本理念として、人の健康危害を未然に防止するためにも、健康を害するおそれがある食品に対しては毅然として対処すべきだったのではと思いました。


June 11, 2004

ジオキサンを一日0.1mg/l摂るには?

ジオキサンを水道水の水質基準である一日0.1mg/l摂るには、ジオキサン混入アルコールやその使用原材料をどれくらいとる必要があるのかと思ってザッと計算してみました。
まずジオキサンの量を最大混入量と考えられている3mg/lと想定すると、
アルコール単体で摂ろうとすると、アルコール中のジオキサン濃度は0.3mg/100mlで、アルコール度数95度のアルコールを一日33.3ml飲む必要があります。(事業法アルコールは飲料にしてはいけないことになっています)
味噌に含まれるアルコールを2~3%とすると、味噌中のジオキサン濃度は0.006mg/100g~0.009mg/100gで、一日に味噌を1.11kg~1.66kg食べる必要があります。
しょうゆに含まれるアルコールを2.5%とすると、しょうゆ中のジオキサン濃度は0.0075mg/100gで、一日にしょうゆを1.3l取る必要があります。
調味料でアルコールが比較的多く含まれている料理酒の場合だと、アルコールを6%とすると、料理酒中のジオキサン濃度は0.018mg/100gで、一日に料理酒を0.55ml飲む必要があります。
こうして比較すると飲み食いするのが難しい量を取らないと、水質基準を超えないことがわかります。(大雑把な計算ですので、水だろうがアルコールだろうがml=gで計算しています。)
ただ、だからといって混入している事が許されるという事にはならないと思います。
あと、アルコールは税金の関係で特殊な原材料なので、他のメーカーが製造したものを購入するという事が不可能に近いというのもあります。
NEDOのホームページのお知らせに鹿島工場製品アルコール中の不純物の検出について(6月3日)がありました。
日本アルコール販売(株)アルコールの分類について説明
日本アルコール販売(株)事業法アルコールについて説明
アルコール事業について(経済産業省)

June 08, 2004

NEDOアルコールの経過と結末

NEDO製アルコールのジオキサン混入の経過と結末がだいたいわかりました。

6月1日 鹿島アルコール工場の製品に不純物が発見され出荷停止
6月2日 1,4-ジオキサンと同定し、鹿島アルコール工場を製造中止
6月3日 一般食品に対するジオキサンの規格基準が無いため、
      飲食時に健康に影響がない量であれば問題ないとの見解を厚生労働省から受ける。
6月5日 報道関係向けに記者会見 
プレスリリースより
水道水の水質基準項目に平成16年4月に追加された物質で、水道基準は、0.05mg/L以下
6月1日に判明した時点の濃度は3.2mg/Lだった為、即日出荷停止
通常の食用で使用する限り安全であると判明した。
原因は、ブラジルから輸入した粗留アルコールに含まれていたものと推定される。
食品衛生法では水道用途以外では特別な規格基準がない。
食品等に使われるアルコールの一般的な使用量は水道水とは比較にならないほど少ないので、
人体に対する影響はほとんど考えられない。
6月6日 当初懸念していたような人体に対する影響はないという判断に至り出荷再開。
      
調べてわかったのはこの程度なのですが、水道の基準より多い量が混入したけど、アルコールは水のように何リットルも一度に飲むことは無いから、飲食時に健康に影響がでる事はないという判断をしたという事ですね。
ちなみに水道の基準は一日2リットルの水を一生飲んでも安全という量を考えているそうです。
まぁ、いくら影響はないと言われても、発がん性物質の疑いがある物が入っていたら食べたくはないですね。

June 07, 2004

NEDO製アルコールに発ガン性物質

NEDO製造のアルコール3種に発がん性物質混入
 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4日、NEDOが製造・販売したアルコール「95度1級アルコール」など3種類に発がん性が疑われる化学物質が混入していたと発表した。
 アルコールは主に酢、しょうゆ、みその食品添加物に使われているが、NEDOは「通常の摂取量なら、人体への影響はほとんどない」としている。混入していたのは、通常はオイルやワックスに使われる化学物質「ジオキサン」。(読売新聞)

影響がほとんどないって言っていますが、言い換えると全く影響無いと言えないって事ですね。
アルコールは、アルコールという表示の他、エタノール、酒精という表示があります。
酢や清酒、みりんの原料として使用するほか、しょうゆ、みそ、タレ、ソース、水産ねり製品の日持ち向上剤として使われます。
また、表示する義務がないので商品に書いてないのですが、かまぼこ、はんぺんなどの表面に噴霧したり、
ベーコンの原料肉を漬け込んだりして、表面殺菌にも使われています。
アルコールを直接使用する食品だけでもとても多いのですが、マヨネーズなど酢を使って作る食品も含めると非常に多くなります。
さて、ジオキサンですが、アンゼン衛生情報センターの化学物質等安全データシートによると、安全な物質とはちょっと言えないもののようです。
発がん性
IARC 2B(ヒトに対して発がん性があるかもしれない物質)
日本産業衛生学会 第2群B(ヒトに対しておそらく発がん性があると考えられ、証拠が比較的に充分でない物質)
変異原性
変異原性が認められた物質(厚生労働省)

それにしても、NEDOのホームページにこの件についてのお詫びとか説明が全然ないのは何なんでしょうか?
普通の会社だとトップページにどのロットに入っていたとか、こうした理由で何に使っていた物が混入したとかの説明くらいするものですが、独立行政法人だとあまり気にしないのでしょうか?