カルビーポテト、無検疫イモ栽培させる…道警強制捜査
製菓大手「カルビー」(東京都)の子会社「カルビーポテト」(北海道帯広市)がポテトチップスの原料に使用するジャガイモの種イモを植物防疫法に基づく検査を受けないまま農家に栽培させていた疑いが強まり、北海道警生活経済課などは17日、同社の実質的本社が置かれている北海道芽室町の事務所や「カルビー」などに対し、植物防疫法違反容疑で強制捜査に乗り出した。
調べによると、カルビーポテトは昨年4月ごろ、農水省の外郭団体「植物防疫所」の合格証明を受けていない種イモ約135トンを富良野地方の農家10戸に供給した疑いのほか、昨年5月ごろにも同様の種イモ約7・5トンを帯広市の農家1戸に譲り渡し、栽培させていた疑いが持たれている。
問題のイモは、ポテトチップスの原料品種として同社が米国から輸入している「スノーデン」の種イモ。低温保存に適していることなどから道の優良品種に採用されており、同社もポテトチップスの材料として使用している。
種イモとして国内で使用する場合には、農水省の外郭団体「植物防疫所」が輸入して原原種として育成、厳密な検査を受けたうえで、農協などを経て一般農家に販売する仕組みだが、同社では1998年ごろから一部の種イモを直接輸入し、「試験栽培」と称して道央や道東地方の農家に出荷していたという。
昨年12月、南富良野町の畑で病害虫のジャガイモシストセンチュウが発生したことから、道が検査に入り、今回の疑いが発覚した。
カルビーポテト側は読売新聞などの取材に対し「試験栽培であり、公式の検査に準じた自主検査はしていた」としていた。
(読売新聞)
植物防疫法(OTO)
カルビーポテトの試験栽培っていう説明が通るのでしょうか。
結構前からやっていた見たいですし、量も結構多いですし、製品になっていたとの報道もあります。