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August 2010

August 19, 2010

うなぎ蒲焼の輸入元偽装イトーヨーカ堂の関与が濃厚に・・・

うなぎ蒲焼の輸入元偽装事件

イトーヨーカ堂が会社として関与していた可能性が濃厚になってきました。

日洋と高山シーフードが、イトーヨーカ堂の名前が出ないようにすると交わした文章があるとの報道の続報がありました。

輸入元のイトーヨーカ堂の名前が出ないように、高山シーフードが箱を詰め替えて売って欲しいとの覚書があった。
その覚書が神奈川県警によって押収されたのは、2009年末にイトーヨーカ堂本社を家宅捜査した時だった。
イトーヨーカ堂と高山シーフードが商談を行った際に、高山シーフード側が箱の詰め替え作業などの経費を見積もった計算書類を示していた。

何というか覚書がイトーヨーカ堂本社から押収されたと言うのが事実なら、会社が関わっていなかったとするのは無理があるような・・・
どちらかというと、相当悪質なやり方ですね。
売ってもらう側が売る側に経費の見積もりを提示するのも変な話ですし。
元社員とされているマネージャーが退社したタイミングが判らないのですが、家宅捜査後の退社だったら、上層部の責任逃れのために切られたのかと疑ってしまいますね。

その他の新情報としては、箱の詰め替えは千葉や宮城県の冷凍倉庫で行われたそうです。
詰め替えに関わったとして、新たな逮捕者も出そうな雲行きです。

倉庫内で偽装というと、2002年に雪印食品の牛肉偽装事件の舞台となった西宮冷蔵を思い出します。

August 18, 2010

明治乳業・宝幸・六甲バターのチーズに金属片混入の恐れ

明治乳業・宝幸・六甲バターのチーズに金属片混入の恐れがあるとして商品回収を行っています。

プレスリリース
商品回収に関するお詫びとお知らせ(明治乳業)

商品回収に関するお詫びとお知らせ宝幸

「生パルメザンチーズ 60g」の商品回収に関するお詫びとお知らせ六甲バター

セルロースに金属片が混入している恐れがあるというのが回収の理由となっています。
各社がお得意様宛てに作成した書類を見たところでは、国産セルロースを使用した商品には問題が無く、ドイツ産セルロースを使用した商品が回収となっていましたので、このメーカーから仕入れを行っていたメーカーが商品回収となった様子でした。

セルロースは添加物で、シュレッド状やダイス状などに小さくカットしたチーズが保存中に結着するのを防ぐために添加している結着防止剤です。

8月20日追記
商品回収に関するお詫びとお知らせユニオンチーズ
弊社シュレッドチーズ類の自主回収についてチェスコ

商品回収に関するお詫びとお知らせ東京デーリー

今回の経緯
明治乳業の工場でセルロースに直径1ミリ、長さ10ミリほどのステンレス片が混入しているのを発見。
ドイツのセルロースメーカーで使用していたステンレス製フィルターが破損したものと判明。
セルロースを輸入した商社が販売先23社に連絡。
その内家庭向け商品を販売していたメーカーが商品回収を始める。

イトーヨーカ堂が輸入したうなぎの輸入元改ざん事件

イトーヨーカ堂が輸入したうなぎ蒲焼が、輸入元が改ざんされて販売されていたことが判明しました。

この事件、2005年の中国産うなぎからマラカイトグリーンが検出された事件がきっかけとなっています。

中国産養殖鰻でマラカイトグリーンの検査を実施

ちなみにこの時、海外(韓国)では既に中国産うなぎからマラカイトグリーンが検出され問題となっていたのに、日本が検査を実施するようになったのは、一番うなぎが売れる土用の丑の日が終わった数日後でした。

中国産うなぎ蒲焼が敬遠され売れ残ったうなぎを、2006年に水産物卸売業「高山シーフード」(東京都三鷹市)に食品商社日洋を仲介して転売(イトーヨーカ堂が2003年9月から2005年7月にかけて輸入したうなぎと言われており、その量は1億円分とも・・・)

イトーヨーカ堂が輸入した物であると判ることを嫌がっていたようで、数十トン分を高山シーフードの箱に入れ替えたのが、輸入元を偽装したとして食品衛生法違反などの疑いがあります。

一部の報道では、箱の入れ替えはイトーヨーカ堂の元社員が高山シーフードに依頼したとか、高山シーフードが日洋から在庫を引き取る際に、本来の輸入元がイトーヨーカ堂であることを伏せることを文書で取り交わしており、その文章は県警に押収されたなんて話もあります。

今回の事件が発覚したきっかけは、ヤマト・フーズの賞味期限偽装で、2009年に中国産冷凍うなぎかば焼きの賞味期限を、07年5月26日から09年11月23日と偽った表示を付けて出荷したのが判明し、保健所の検査でマラカイトグリーンが検出されたという事件です。
賞味期限が偽装された空き箱がゴミ集積所に捨ててあったことから判明しました。

セブン&アイ・ホールディングスの広報が、いちいちマスコミに対してコメントするのが嫌な感じですね。少しでも株価が下がらないように必死なんでしょうが・・・

当社としては改ざんを依頼したわけではなく、転売後についてはコメントしようがない。
マラカイトグリーンの問題が報道され、中国産うなぎの需要が落ちて在庫がだぶついた
輸入元の偽装については指示した者がいないことは社内調査で確認した
県警の事実関係の解明に全面的に協力している。輸入に関し、一切法令に反する行為は行っていない

逮捕者が6人も出るという状況になりましたが、次の焦点はイトーヨーカ堂が会社として食品衛生法違反にかかわっていたかでしょうか?
家宅捜査され、元食品事業部海外担当マネジャーとその部下だった現社員が逮捕されたイトーヨーカ堂
イトーヨーカ堂自らが店頭で販売する目的で輸入したもの1億円分を外部に売る。普通ありえないようなシチュエーション(通常だったらスーパーで特売品として売るでしょう)ですし、金額も金額ですし、上層部もそれなりに知っていたんじゃないかと疑ってしまいます。
セブン&アイ・ホールディングスの広報は、マラカイトグリーンの自主検査で検出されなかったとコメントしていますが、実は陽性で、特売品として自分の所で売って問題が起きるのを恐れたんじゃないかとか・・・

食品衛生法の罰則では、個人だと2年以下の懲役又は200万円以下の罰金ですが、法人ですと1億円以下の罰金となります。


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