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July 11, 2008

うなぎ産地偽装の背景にあるもの

うなぎ産地偽装の背景にあるもの

その1
まずリスクが有るにもかかわらず、中国産などを国産として偽装する業者が後をたたないのは、その価格差にあります。
一般的な中国産うなぎの蒲焼ですと2000円/キロ程ですが、国産うなぎの蒲焼は4500円/キロと2倍以上の値段の開きがあります。更にうなぎはもともとが高価な物なので、少ない量でも大きな利益になるのもポイントです。
東海澱粉、魚秀・神港魚類共に共通するのが、この差額で利益を得ていたという点となります。

その2
うわさでは、魚秀・神港魚類が3000円/キロほどで国産うなぎ蒲焼として売った事から、国産にしては安すぎると警戒されたとか・・・
そう、何食わぬ顔でもっと高い価格設定をしていれば気が付かれなかった可能性もありそうです。
これは、中国の養殖技術、蒲焼の加工技術、流通技術が、日本に近いレベルまで来つつあり、製品の品質の優劣では見分けが困難になりつつあることを示していると思われます。
もともと中国で獲れるシラスうなぎは日本と同じジャポニカ種ですし、日本の技術者などが指導し、養殖に適した場所にある池で育てています。また蒲焼に使用するタレは、日本のタレメーカーが製造した物を中国へ輸出し使用させているので、国産の物と同じ味付けです。
数年前、アンギラ・アンギラ(ヨーロッパうなぎ)を養殖していた時のイメージで、中国産は泥臭くて油っぽいと思っている方も多いと思いますが、EUによるシラスうなぎの輸出規制もあり今は養殖が非常に少なくなっています。

その3
国内でシラスうなぎが獲れない・・・
まぁ、少しは放流を行っている様ですが、基本的に捕まえたシラスうなぎは養殖で大きくなったら食べてしまいますので、今のシラスうなぎを捕まえるという養殖方法から脱却しないかぎり、どんどん先細りになっていくのは間違いないでしょう。
今まで日本で獲れなかった時、台湾や中国からシラスうなぎを輸入していましたが、中国に加え、台湾もシラスうなぎの輸出を制限したのも国産うなぎの品薄と価格が上がる要因となっているようです。

その4
原油価格の高騰
露地養殖の池も有りますが、少しでも早く大きく育てるため、暖かい環境で養殖する事が多いです。
もともと温暖な土地で養殖が盛んになっているのもありますが、温泉で暖めたり、暖かい海外へ移動させたりといった工夫をしていたりします。
それ以外の所は、ボイラーで暖める方法で育てていますので、原油価格が高くなると負担が大きくなり、うなぎの価格にも跳ね返ってきます。

暖かい海外へ移動の問題点はコチラ
うなぎも海外でバカンス?

その5
餌の価格上昇
うなぎの餌は、スケトウダラやイワシ、アジ、マグロなどをベースとしていますが、魚肉の価格が上昇しているため、これもうなぎの価格上昇要因となっています。

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