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November 11, 2004

さぬきうどんにオーストラリア産小麦

さぬきうどん不適正表示販売 JA、ずさんな品質管理--マニュアルもなく /香川

◇県、原因究明など指示
 県産小麦のブランドに傷――。8日に明らかになった県産小麦「さぬきの夢2000」の100%使用をうたったさぬきうどんの不適正表示販売問題。JA香川県は、製造委託業者が偽装したもので、不適正表示の認識はなかったとしているが、食の安全、安心が求められる中、消費者の信頼を揺るがす行為。JA香川県のずさんな製品管理の実態が浮き彫りになった。【井沢真、清水直樹】
 ◇豪産混入、指示は否定
 同日午後、県農政水産部の菱沼義久次長らが県庁で記者会見。JA香川県が県内業者に問題のさぬきうどんの製造を委託していた点について、菱沼次長は「丸投げではないが、JAの商品管理のマニュアルがなく、品質管理ができていなかった」と説明。JA香川県と製造業者との間で正式な委託契約書も確認できなかったという。
 さぬきの夢2000は販売を始めた01年の生産量は37トンだったが、04年には1990トンまで拡大。順調にブランド化を進めてきた県は、今年10月から来年1月末まで、さぬきの夢2000を使用したうどん店を食べ歩くキャンペーンも展開しており、ショックの色を隠せなかった。菱沼次長は「さぬきの夢2000のブランドに傷はついたかもしれないが、今後もPRに努めたい」と話した。県は、今回の事態を受け、さぬきの夢2000を使用した他の製品の品質チェックも進める。
 県は、JA香川県に対して8日付で、相互チェック体制や商品管理システムの欠陥を踏まえた原因の徹底究明▽早急な製品の適正表示の点検▽食品表示制度に沿った基準策定や納品徹底などの再発防止策――などを実施するように指示。30日までに県に対策結果を文書で報告するように求めた。また、製造業者に対しても8日、製品の適正表示などを徹底するように指導した。
 JA香川県は同日夕、遠山建治理事長と製品流通関係部署の幹部3人が高松市役所で会見。「生産者と消費者に『食の安全と安心が第一』をひょうぼうしながら、信頼を損なうことになりました」と沈痛な表情で頭を下げた。
 不適正表示の再発防止策について、「コンプライアンス(法令順守)」「品質管理強化」「食品安全管理体制の樹立」の3点を掲げ、信頼回復に全力を挙げる方針を強調した。しかし、オーストラリア産小麦を混ぜた経緯については、「品質管理を行わなかった(製造業者ではなく)JA香川県の責任」と、業者をかばうような発言が相次いだ。業者からは「オーストラリア産小麦を混ぜると加工がしやすくなる」などと理由を聞いたと説明。JA香川県の混入指示については否定した。
 JA香川県は、県の検査で混入確認後、9月7日までに在庫を含めた489袋を回収。計8種類の小麦加工商品を販売しており、「手延半生讃岐うどん大地」は主力商品という。業者はこの商品の他に4種類の小麦商品を製造している。
 ◇信頼裏切る行為--真鍋武紀知事の話
 消費者の信頼を裏切る行為で非常に遺憾。適正表示の普及啓発に努めたい。
11月9日朝刊 
(毎日新聞)

JA香川が加工業者をかばうので、オーストラリア産小麦を混ぜて使用しているのを知っていたのに、そのままにしていたんじゃないかって疑われてる感もあります・・・
原材料の産地をウリにして販売するのは今の時代難しいですね。

11月12日追加
表示に偽りあり、さぬきうどん原料8割が豪州産と判明

香川県産の小麦100%を使用したと表示して、JA香川県(遠山建治理事長)が販売していた「さぬきうどん」の原料の約80%が豪州産だったことが8日、県の調査でわかった。
 委託を受けた同県内の製めん業者が成分を偽って製造していた。県は同日、「不当表示に当たる」として、日本農林規格(JAS)法と景品表示法に基づき、適正表示と再発防止を徹底するよう、JA香川県を指導した。
 県などによると、豪州産が使われていたのは、JA香川県が2002年11月から今年9月まで扱ってきた半生うどん「大地」約20万袋(1袋2人前入り、計約4600万円相当)。
 業者は「手間がかかるので、豪州産を主に使った」と説明しているという。
 遠山理事長は「品質をチェックする体制はなく、法令順守の意識がまったくなかった」と陳謝。真鍋武紀知事は「食の安全と安心を確保するべき立場のJAが表示違反をしたことは消費者を裏切る行為で遺憾だ」と不快感を示した。
(読売新聞)

オーストラリア産が2割じゃなく、香川県産が2割りですか・・・

11月15日追加
面白い記事を発見
オーストラリア産小麦を混ぜると加工がしやすくなる発言は本当かと、さぬきの夢2000を100%使ったうどん作りのレポートです。
県産小麦、加工しにくいって本当? 記者が挑戦--綾南町うどん会館で /香川

 ◇工夫すれば手打ちも
 県内の業者や消費者を大きく揺るがしたさぬきうどんの不適正表示販売問題。JA香川県の販売したさぬきうどんには、オーストラリア産の小麦約8割、「さぬきの夢2000」約2割が使われていた。「さぬきの夢2000」がうどんに加工しにくかったのが原因で偽装表示につながったとされているが、実際はどうなのか。道の駅「滝宮」綾南町うどん会館で、「さぬきの夢2000」100%の生地でうどんを打ってみた。【南文枝】
 JA香川県は会見などで「業者から、オーストラリア産小麦を混ぜると加工しやすくなると聞いた」と説明。さぬきの夢の商品を取り扱う県内のある製めん業者は「たんぱく質の量がオーストラリア産よりも少なく、確かに手打ちするのは難しい」と話す。
 同業者によると、小麦粉に水を加えてこねると、中に含まれるたんぱく質から弾力性と粘着性があるグルテンが作られる。さぬきの夢はグルテンの組織がオーストラリア産と違うため、同じ加工方法で打ったり湯がいたりすると、めんが切れると言われていた。そのため、敬遠されてきたという。
 うどん会館は01年の販売開始から、さぬきの夢100%を使ったうどんを提供。「さぬきの夢は加工しにくいわけではない」と話す中山雅登支配人の指導でめんを打ってみた。
 足で踏んだ生地を、棒を使って伸ばす。力を入れ過ぎないのがこつらしい。力の加減がよく分からず、生地が裂けないかひやひやしたが、スムーズに平たくなった。
 生地を手動の機械で細く切り、実際にゆでてみる。それでもめんは切れない。ざるうどんにして食べてみた。ふだん食べているうどんより甘い。歯ごたえも違う。中山さんによると、オーストラリア産を使ったうどんの方が軟らかいという。
 中山さんがさぬきの夢を使い始めた当初も、加工する際、ぶつぶつと切れて困ったという。「なんとかうどんにしてやろう」と、毎日試行錯誤を続けた結果、「水と塩の加減をさぬきの夢に合わせたやり方で加工すれば、十分お店に出せる」ようになった。
 別の製めん業者も「加える水の量を工夫したりすれば手打ちはできる」と話す。「どちらを選ぶかは客の好みだし、実際は五分五分。県産の小麦があるのはいいことだ」ともいう。
 中山さんは「問題は、さぬきの夢の品質ではなく不適正表示。これでさぬきうどんのイメージが悪くなることが怖い」と話す。不適正表示問題が発覚後、うどん会館の客が少なくなったという。オーストラリア産小麦が主流だったことから開発された県産小麦。失われた信頼を回復する方法を関係者らは模索している。
11月12日朝刊 
(毎日新聞)

11月16日追加
[支局長からの手紙]さぬきの夢 /香川

小麦のルーツを世界にさきがけて解明したのは国立遺伝学研究所長も務めた遺伝学者の木原均博士(1893~1986)です。
 植物の染色体研究から、世界で広く栽培されている普通系小麦の原産地が中東地域だと推理を働かせた木原博士は1955年、京都大学カラコルム・ヒンズークシ学術探検隊を率いてシルクロードを踏査、その先祖となる野生種を発見したのです。
 小麦といえば西洋人の主食。もっぱらお米を食べて暮らしている日本人が、そんな大発見をしたというのは驚きですが、日本の小麦研究のレベルが現在でも欧米にひけを取らないのは木原博士以来の伝統なのだそうです。
 その伝統の底力でしょうか、県農業試験場が2000年に新品種の小麦「さぬきの夢2000」の開発に成功。豪州産小麦に対抗し、「コシのあるモチモチ感」をうたい文句に、県も積極的にブランド化を推進しています。
 おりからの「さぬきうどんブーム」の追い風を受けて人気も上々でしたが、好事魔多し。
 JA香川県が「さぬきの夢2000を100%使用」と表示していた半生うどんの原料に豪州産小麦が80%も混じっていたというからびっくり。精魂込めて開発に当たった研究員や栽培農家はさぞやり切れない気持ちでしょう。
 私はというと、ニュースを聞いて感じたのは「えっ、さぬきうどんもそんな高級ブランドになったの?」という違和感でした。
 高松に赴任した当初、「かけ1杯100円」という値段に感激。小腹が減ったときにはよくお世話になり、「うどんこそ懐具合を気にせず楽しめる庶民の味」と思っていました。
 そもそも、さぬきうどんブーム自体、地図にも載っていない山奥の店を探し当てたり、自分でネギを刻んだりという遊び感覚が発端だったと聞きます。大阪弁で言ういちびり。いたずらにブランドを有難がる姿勢とは対極です。
 めん好きにとって、うどんはうまけりゃいい。それが100%県産であっても、豪州産とのブレンドであっても、関係のないことです。
 「やはり、さぬきの夢100%がうまい」「いや、二八のブレンドの方がいい」
 いろんな試行錯誤を通じて自然に培われる評価が、本当の意味のブランドなのでしょうね。
 今回の不正表示は「濁ってなけりゃお客さんが納得しない」と勝手に思い込み、入浴剤を混ぜちゃった温泉業者の早とちりと同根です。
 消費者はそんなにバカじゃありませんよ。【高松支局長・榊原雅晴】
11月15日朝刊 
(毎日新聞)

うどんはうまけりゃいい。その通りだと思います。
あーうどん食べたくなってきた。今夜はうどんにしようかな。

香川・高松市 ≪さぬき麺業≫香川県産小麦100%さぬきの夢2000生うどん香川・高松市 ≪さぬき麺業≫香川県産小麦100%さぬきの夢2000生うどん
半生地粉さぬきうどん(さぬきの夢2000使用)半生地粉さぬきうどん(さぬきの夢2000使用)

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Comments

南さん、はじめましてこんにちわ
まさかご本人からコメントを頂けるとは思ってもいませんでした。
貴重な取材した感想をありがとうございます。
今回のような事件って、関係のない人や業者まで悪く思われてしまうので、可哀想ってのはありますねぇ。
あと急にさぬきうどんがブームになった弊害もあるような・・・
コメントを読んでの感想なんですが、お年寄りの方が昔食べていたという香川産小麦を自宅で打っていたうどんが一番美味しそうに思えました。

さぬきうどんの手打ち体験をした記者本人です。ネットをしていたら自分の書いた記事が出てきて驚きました。載せてくれてありがとうございます。取材した感想を言うと、どの業者も「おいしいうどんを作りたい」という気持ちは同じなのに偽装ばかりが取り上げられてかわいそうな気がします。昔は香川でもたくさん小麦を生産し、自宅でうどんを打っていたそうです。だからそんな経験があるお年寄りは「さぬきの夢2000」を使ったうどんを好むそうですよ。

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