長野県の過酸化ベンゾイル誤検出問題
県の中国産はるさめ誤発表 標準作業書なく検査、田中知事「深くおわび」 /長野
◇県環境保全研究所、標準作業書なく検査--調査結果まとめる
県内で販売されていた中国産はるさめから食品衛生法が禁じる「過酸化ベンゾイル」が検出されたと県が誤って発表した問題で、県は5日、調査結果をまとめた。検査をした県環境保全研究所(長野市)が、国が定める検査法(公定法)をせず、検査実施標準作業書(検査マニュアル)を作成しないまま、検査をしていたことが分かった。田中康夫知事は「誤った検査結果の公表は、報告・連絡・相談が滞っていたことにある。深くおわびしたい」と陳謝した。
報告書などによると、「過酸化ベンゾイルを検出した」との、誤った検査結果が出た原因は、はるさめをミキサーで粉砕した際に、ミキサーのプラスチックが混入したため分析が妨害されたと言及。公定法に則した検査ではなかったため、妨害物質がはるさめに混入したことを識別できなかったとしている。
また、公表した結果については、8月5日以降に複数の輸入業者から検査結果についての疑問が伝えられたものの、所長には20日まで伝えられず、報告や相談がなかった。このことが、対応が遅れる原因になった。検査マニュアルについては検査後に作成し、検査時にさかのぼって承認していた形にしていた。この件について田中知事は「マニュアルがない状態で検査していたことに関しては、申し開きが出来ないこと。おわびしたい」と説明し、改めて頭を下げた。
県は調査結果を受けて公定法の尊重▽検査マニュアルの順守▽新しい検査依頼を受けたときや検査マニュアル作成時は、所長などに相談する――などの再発防止策を講じることを決めた。【森有正】(毎日新聞)
なんだかいい加減な研究所だなぁと改めて思いました。
再発防止策も書いてありますが、はたして改善するのでしょうか。
自分だったら、この研究所に分析を頼むことはもう無いだろうなぁ。
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