健康食品ってなんだろう
健康食品がブームだそうですが、健康食品がどのようなものか説明出来る人は意外と少ないんじゃないかと思います。
説明が出来なくても仕方有りません。
それは、健康食品の明確な定義がないからです。
それでも、健康食品がどんなものかある程度の決まり事のようなものはあります。
1.普通の食品よりも健康によいと売られている食品。
2.食品素材から出来ていて、栄養成分を補給したり、健康によいと売られている錠剤やカプセルなど通常の食品とは形態の異なる食品。
3.バランスのとれた食生活が困難な場合においての2次的・補完的な食品。
通常の三度の食事で食べる食品じゃなく、医薬品でもないものとなります。
また、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)と区別するため、厚生労働省などでは、「いわゆる健康食品」と呼んでいます。
注意することは、健康食品はあくまで「食品」であるので、医薬品として認められているような効能効果を表示したり、広告することは認められていないという事です。
つまり、食品に対して医薬品と判断されるような表示などをした場合、医薬品としての承認や許可を取得せずに広告や販売をしたと判断され、薬事法違反となります。
また、効能効果に近い事を表示していながら科学的な根拠がないもの、通常の食品とかけ離れた高価なものもあるので、健康食品の購入前に一度冷静になって下調べをする事をお勧めします。
いわゆる健康食品の試買調査結果について(東京都健康局生活文化局)
表示広告等の検査結果
○ 表示・広告において関係する法令に明らかに違反するもの又は違反の疑いのあるもの(以下「違反等」という。)は、80品目中、76品目(95.0%)であった。(表1)
○ 関係法令中、違反等率が高かったのはJAS法の76.3%(対象80品目中、61品目)や健康増進法の75.9%(対象54品目中、41品目)であった。(表2-1、2-2)
○ インターネットによる購入製品は、全てに違反等があった。(表3)
○ 80品目中、61品目(76.3%)が、二つ以上の法令に違反等していた。
成分検査
○ 80品目中 9品目(11.3%)から医薬品成分を検出した。このうち7品目はインターネットにより購入した。
※ これらについて製品名等具体的な内容については、平成15年7月28日及び本日、別途公表した。
健康食品が薬事法違反となるケース1(医薬品的な効能効果を表示している。)
1.糖尿病に効く、便秘が治るなど、疾病の予防・治療に効果があると思わせる表現
2.疲労回復、免疫力を高める、血液をきれいにするなど、身体機能の増進、増強効果があると思わせる表現
3.医師の談話や経験談を載せ、薬であるかのように暗示させる表現
4.医薬品に用いられているカプセル・錠剤・丸剤等を使用しているのに「食品」であると表示がない。
薬事法違反となる広告と見なされるもの
1.その物の容器、包装、添付文書等の表示物
2.その物のチラシ、パンフレット等
3.テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット等によるその物の広告
4.その物と関連した小冊子や書籍等を一緒に取り扱う(同一売り場等)
5.新聞,雑誌等の記事の切り抜き、書籍,学術論文等の抜粋
6.代理店、販売店に教育用として配布される商品説明(関連)資料
7.使用経験者の感謝文、体験談など
8.店内及び車内等におけるつるし広告
9.店頭、訪問先、説明会、相談会、キャッチセールス等においてスライド、ビデオ等又は口頭で行われる演術等
薬事法が改正された時に、口頭で説明した物も含まれるようになりました。
健康食品が薬事法違反となるケース2(医薬品として使用される成分を含んでいる)
アスピリン、抗生物など医薬品として使用される成分を含んでいるものは、効能効果などを表示せず、食品であると表示してあっても医薬品とみなされますので、薬事法違反になります。
はっきりとした定義のない健康食品を食べた事による健康被害やトラブルが多くなった事から、厚生労働省が個別に審査して認可を与えている特定保健用食品に加えて、2001年から栄養機能食品の表示が始まっています。
特定保健用食品
特定保健用食品は食べる事によって期待できる効果・効能について、明らかな科学的根拠があり、 かつそれが、事実を述べたものであればパッケージに表示できます。特定保健用食品は厚生労働省によって、その有効性、安全性について審査が行われ許可されています。
栄養機能食品
栄養機能食品については、含まれる栄養成分が設定された上限値・下限値の範囲内であれば、申請、審査は不用で、自由に発売・販売出来ることになっています。
医薬品として扱ってきた錠剤、カプセル、粉薬や丸剤の形状をしたビタミン類、ミネラル類について諸外国と同様、食品として販売することが認められました。
健康によいはずの健康食品ですが、毒性が指摘されたり、取りすぎによって具合が悪くなるケースなどもあるので注意が必要です。
健康食品による被害関連情報
健康食品による被害関連通知集
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