カテゴリー

« 浜松広報館でT-4発着訓練 | トップページ | 東松島夏まつり2009 »

2009年8月18日 (火)

デジタル一眼レフカメラによる飛行機撮影(ボディ編)

コンパクトデジタルカメラで撮影した画像に満足出来なくなった方はココへ辿り着く・・・
一眼レフカメラによる飛行機撮影です。

自分の家は、親父がカメラ好きだったので、小学校のころから家にあったオリンパスのOM-1で色々撮っていました。
望遠レンズなんて物が無かったので、飛んでいるトムキャットを撮っても ・ のようでしたが・・・
ピントはマニュアル、露出もマニュアル、フィルム現像するまで結果は不明と、難易度は高かったですが、現像があがってくるまでのドキドキ、ワクワク感は楽しいものでした。

そして20年近くが経ち、一眼レフカメラも大きく変化しました。
そうデジタル化です。
フィルム代、現像代が掛からない事、撮った画像をその場で確認出来るなどのメリットがある為、一気に普及してきました。
実用的な性能を持ったデジタル一眼レフカメラが10万円ほどで登場してから約5年ほどでしょうか?
今では低価格な機種でも充分な実力を持った機種が多く登場しています。


飛行機撮影に一眼レフカメラを購入しようと検討するとき、「二つの道」があります。
「ニコン」か「キヤノン」かの二択です。
他にも、ソニー(コニカミノルタ)、ペンタックス、オリンパス、パナソニック、フジフィルム、シグマなどのメーカーもデジタル一眼レフカメラを販売していますが、新しく飛行機撮影用に購入するなら選考外となります。(オートフォーカスの速さ、正確さ、望遠レンズのラインアップなどを考慮して判断しています。)

カッコイイ飛行機をキレイに撮りたい!!飛行機撮影の定番?アイテム

ニコン
堅実でしっかりとした作りが特長、長く変更が無い伝統のFマウントを使用していますが、絞り輪の有無、レンズ内モーターの有無などの細かな違いがあります。
年代の異なるレンズとカメラの組み合わせだと動作しない機能があったりするので注意が必要です。
主な機種(下に行くほど高価な機種となります。)

-----5万円-----

D3000:約1,020万画素約3コマ/秒ビギナー向けの低価格機、操作ガイドが表示されるのが特徴、レンズ内モーターレンズしか使えない。
D5000:約1,230万画素約4コマ/秒可動モニター搭載機、レンズ内モーターレンズしか使えない。
D90:約1,230万画約4.5コマ/秒D300を小型にした機種だが、ファインダーや連写速度でD300に劣る。

-----10万円-----

D300:約1,230万画約6コマ/秒(MB-D10併用で8枚/秒)APSフィルムサイズのフラッグシップ機、ボディの作りやファインダーにもこだわった作り。

D300S:約1,230万画約7コマ/秒(MB-D10併用で8枚/秒)動画機能や細部の改良を行ったD300の後継機

-----20万円-----

D700:1,210万画素、約5枚/秒(MB-D10併用で8枚/秒)35ミリフィルムサイズセンサーとしては低価格な機種

-----30万円-----

D3:約1,210万画素35ミリフィルムサイズセンサー約9枚/秒の連写

-----40万円-----

D3S:約1,210万画素35ミリフィルムサイズセンサー約9枚/秒の連写、動画機能「Dムービー」を搭載

-----70万円-----

D3X:約2,450万画素35ミリフィルムサイズセンサー約5枚/秒の連写、ニコンのフラグシップ機

キヤノン
オートフォーカス化のためEFマウントに変更、超音波モーターや手ぶれ補正をいち早く採用した。
EF-Sレンズは、Kissシリーズや40D,50DなどのAPSフィルムサイズのセンサーを搭載した機種でしか使用出来ないので注意が必要です。
主な機種(下に行くほど高価な機種となります。)

-----5万円-----

KissX3:約1,510万画素動画撮影機能、最高3.4枚/秒の連写、ファインダーの見え方などは劣るがX2同様に使える入門機

KissX4:約1,800万画素の入門機、55-250の望遠ズームレンズを含むWレンズキットは価格設定が安く初めての購入にもお奨めです。RAWで撮ると1枚30MBものファイルサイズがありますので、パソコンの要求スペックが高めとなります。

50D:約1,510万画素、最高6.3枚/秒、40Dの後継機、画素数が多いほうが綺麗と考えている方向け

-----10万円-----

7D約1800万画素、最高8枚/秒、オールクロス19点AF、視野率約100%・倍率約1.0倍の光学ファインダーという一桁イオスらしいハイスペックデジタル一眼レフ、ニコンD300S発売前日に発表を行うなどライバル不在で一人勝ち状態だったD300後継機潰しですね。今まで下位のエントリー機種以外ではニコンとの競合を避けている印象だったのですが真っ向勝負となりそうです。 この機種がスペックの割りに低価格だったため、D300Sの価格も釣られて下がりました。最近のソニーみたいに画素数違いの兄弟機で1200万画素の機種が出たら買うのですが、1800万画素だとレンズの性能が厳しいか・・・

-----20万円-----

5Dmk2:約2110万画素35ミリフィルムサイズセンター搭載、3.9 コマ/秒の中級機

-----30万円-----

EOS-1DMark3:約1010万画素APS-Hサイズ約10枚/秒、キヤノンのプロ向けフラグシップ機でしたが、後継機の発売に伴い中古価格が20万円以下まで下がっています。厳しい条件で使われることが多く、シャッター回数も多い個体が多い機種ですので、状態をしっかりとチェックして購入したいですね。

EOS-1D Mark IV:約1,610万画素APS-Hサイズ約10枚/秒のフラグシップ機、Mk3はリコールの多い子だったのですが、今回は大丈夫そうですね。
-----50万円-----

-----70万円-----

EOS-1DsMark3:約2110万画素35mmフルサイズ約5コマ/秒、キヤノンのプロ向けフラグシップ機

入門用の機種なら5万円ほどですが、プロ用のフラグシップ機になると70万を超えてしまいます。
そして注意しなくてはならないのが、上記価格は”ボディのみ”という事です。
コンパクトデジカメでは、レンズとボディが一体となっていますが、レンズ交換式となるデジタル一眼レフでは、レンズが別売りとなります。望遠レンズは価格が高いのでその分の予算を考慮する必要があります。
また、基本的に内蔵メモリーがありませんので、コンパクトフラッシュカードやSDカードの購入も同時に必要になります。

ボディの価格が違う理由
1.センサーの違い:サイズが大きいセンサーほど製造が難しく歩留まりが低いなどの理由で割高になります。
35ミリフィルムサイズ>APS-H>APS-C
同じAPS-Cサイズでもニコンとキヤノンでは大きさが違ったりもします。(キヤノンの方がちょっと小さい)
センサーサイズが小さいと、交換レンズの焦点距離イメージが35ミリフィルム換算でニコン約1.5倍、キヤノン約1.6倍になり、その分望遠よりの画角になります。
2.ファインダーの見え具合:一眼レフカメラのファインダーは非常に高度な精度を要求される光学部品です。
大きく、明るく、視野率が100%に近いペンタプリズムのファインダーを積んだ機種ほど高価となります。
逆にそれらを重視しない入門機には安価なペンタミラーが利用され、マニュアルフォーカスに向かない明るいピントスクリーンを積む事で見難くならない様に調整しています。またファインダー倍率が高いほうがより大きく見ることが出来ます。入門機0.8~0.9倍、中上級機0.9~1.0倍程度が多いです。ファインダー倍率の低い機種では、ファインダーを覗くと井戸の底から見上げるような感じに見えます。
3.動作の機敏さ
連写速度が速い機種ほど、機敏に動く傾向があります。
一眼レフカメラは物理的に動く物が多く、シャッターを押すと、ミラーが上がりシャッターが開閉し、ミラーが下がり元の位置に戻る動作を行います。高性能な機種ではこの動作を1秒間に10回とか行うわけですが、その合間に露出やピントを計測して調整する動作も行っています。これだけ高速に部品がバタバタ動くと振動が発生するので防振する仕組みも組み込まれています。
連射の早い機種はミラーの動作が早いので、ミラーが上がりファインダーが真っ暗で何も見えない時間が短くなりますので、高速で移動している飛行機を撮る際には追従しやすくなるという大きなメリットになるほか、シャッターを押してから画像が実際に記録されるまでのタイムラグ(シャッターラグ)が短くなりますので、連写せず、狙った瞬間を写す時にも有利になります。

そしてボディの選び方です。
値段がああだ、連写がこうだ、ファインダーや動作がどうたらこうたらと書いてきましたが、上記の知識を頭の片隅に入れて、実機を触りにお店に出掛けてみましょう。
D3XやEOS-1Dmk3などの高価な機種が触れる状態で飾っているお店は少ないですが、ヤマダ電器やビックカメラ、ヨドバシカメラ、カメラのキタムラなどを覗けば電池が入って動く状態のデモ機を触る事が出来ると思います。
本当はお目当ての望遠レンズを付けて試したい所ですが、無理なお店の方が多いのでボディのチェックを行います。
まず、手に持った時の重さや持ちやすさを確認します。カタログに載っている数値以外に実際にはバッテリーの重さなどが加わるため、思っていたよりも重かったり、個人の手の大きさの違いなどでシャッターを押し難く感じたりしますので、違和感が無いかチェックします。
ファインダーを覗きながら何度かシャッターを切ってみます。パシャ、カシャ、パコッ、シャキーンなどシャッター音も色々ですが、蛍光灯などちょっと明るい所にカメラを向け、シャッター速度を早くしてミラーの上下でファインダーが見えなくなる時間の違いも試して見ましょう。
実際に触るまではイマイチかも・・・と思っていた機種でも、実際に触ってみたら結構良い感じと思うことがありますので、色々な機種をベタベタいじって見るといいと思います。
ヒマそうな店員さんが近くに居たら色々と気になる点を質問してみるのも良いと思いますが、あまりカメラに詳しくなく売れ筋の商品やお店に売れと指示されている商品ばかり勧めてくる店員さんも多いので注意が必要です。


お勧め機種
年に数回撮影に行く程度で家族写真や運動会の撮影がメイン ボディ予算5万円ほど
ニコンD3000:約1,020万画素約3コマ/秒ビギナー向けの低価格機、在庫があればD40やD60などの旧型機種を選択するのもありです。
KissX3:約1,510万画素動画撮影機能、最高3.4枚/秒の連写、ファインダーの見え方など中級機に劣りますが、オートフォーカスの性能も以前の中級機とほぼ同等ですので十分使えます。

ちょっと本格的に撮影したい方へ・・・ ボディ予算10万円ほど
ニコン D90:約1,230万画約4.5コマ/秒D300だとちょっと大きくて重すぎるという方にお勧め。
ニコンD300:約1,230万画約6コマ/秒(MB-D10併用で8枚/秒)後継機のD300Sが出ますが十分な性能を持っています。
キヤノンEOS50D:約1,510万画素、最高6.3枚/秒

« 浜松広報館でT-4発着訓練 | トップページ | 東松島夏まつり2009 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: デジタル一眼レフカメラによる飛行機撮影(ボディ編):

« 浜松広報館でT-4発着訓練 | トップページ | 東松島夏まつり2009 »