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2007年5月17日 (木)

航空祭でエアバンドを聞く方法

航空祭でエアバンドを聞く方法について簡単に解説してみます。

エアバンド(航空無線)に使われる周波数帯には主に3つです。
HF帯(2~30MHz 洋上管制)
VHF帯(118~136MHz 洋上管制・軍用の航空無線を除いた、殆どの通信)
UHF帯(225~400MHz 軍用の通信)
このうちHF帯は、航空祭とは関係ありませんので、まずはVHF帯とUHF帯の受信が可能なエアバンドレシーバー(広帯域受信機・ワイドバンドレシーバーとも呼ばれます)を購入します。

また航空祭で使用する場合は、基本的に空港の近くで使用するはずですので、コンパクトな携帯型の受信機が便利です。
エアバンドレシーバーを売っているお店はあまり有りませんので、通販での購入が多くなると思います。

自分が実際に購入したお勧めのお店
アイタックス在庫が有れば、営業日の午後1時までの注文を即日発送してくれます。

エアバンドを始めようと考えている方に高価な機種を勧めても使いこなせないですし、だからといって値段だけで選ぶとUHF帯が受信出来なかったりしますので、コストパフォーマンスの高い機種をピックアップします。


広帯域受信機(ワイドバンドレシーバー)アイコムIC-R5
価格 17,800円 (税込 18,690 円) 送料別
自分が現在使用している機種、操作性にちょっと癖が有りますが、使用している人も多くお勧めです。
受信感度もなかなかで、付属のアンテナでも自宅から7キロ程離れた飛行場の無線がしっかりと聞こえます。


広帯域受信機(ワイドバンドレシーバー)VR-150セット
価格 18,800円 (税込19,740円) 送料別
この機種も航空祭などの会場で使用している方が多い機種です。

さて受信機を手に入れて、エアバンドデビューだ!と喜んだものの、スイッチを入れ説明書と睨めっこして???と途方に暮れる方が多いと思われます。
何せ受信機の説明書は、機械の使い方の説明が専門用語でズラズラと続くような物が多く、説明書を説明してくれるガイドブックが便利です。(受信機を買う前にコチラを買って研究するのも良いですね。)


航空無線ハンドブック(2010)

毎年発売されている航空無線ハンドブックには、付録で民間・軍用の飛行場で使用されている周波数が一覧表となって載っていますので、出掛ける予定の飛行場の周波数調べて予め受信機に登録しておくのに便利です。
(このサイトでは、周波数の公開は致しません。)

他にはこんな書籍もあります。

ところでエアバンドを聞いていると盗聴しているように言われる事が有りますが、ルールを守れば聞く事に何も問題はありません。

ルール
エアバンドで聞いた交信内容を他人に公表してはいけません。(ネットへの書き込みも×)
俺詳しいんだぞと自慢したいのか判りませんが、交信内容を大声で喋る人やイヤホンを使わずスピーカーで聞いている人を見かけますが下記の法律により罰せられる事があります。

電波法 第五十九条  

何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信(電気通信事業法第四条第一項 又は第九十条第二項 の通信たるものを除く。第百九条において同じ。)を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。
(罰則)
第百九条  無線局の取扱中に係る無線通信の秘密を漏らし、又は窃用した者は、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。


さて、航空祭でエアバンドを聞くならパイロットと管制官の交信や、ブルーインパルスの交信を聞いてみたいって方が多いと思います。
航空自衛隊の訓練などでは、GCI波と呼ばれる非公開の非常に見つけにくい周波数を使用しているのですが、航空祭の時やブルーインパルスが展示飛行に使用する周波数は見つけやすい物を使用する事が多いです。
航空祭を行っている飛行場のTWRを使用する事が多いですが絶対では有りませんし、TWRだけでも幾つもの周波数を使用している飛行場もありますので色々と試してみてください。(特に飛行場が無い場所で展示飛行を行う場合やリモートで展示飛行を行う場合などは、付近の飛行場なども要チェック)
それでも見つからないときは、ひたすらスキャンして探すしかありませんが、適当な所であきらめるのも大切です。

あと機械に慣れずいきなり航空祭で使おうと思ってもなかなか上手く行かないので、受信機の操作方法にも慣れておきましょう。(航路の近くでしたら上空を飛んでいる民間機の交信を探してみたり、飛行機がなかったら、ラジオやタクシーの無線を聞いてみるなどして操作に慣れておくようにします。)

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コメント

マニアックグッズということなので、戦闘機の目の前で無線を聞くときに便利なイヤーマフ型ヘッドフォンを紹介します。スウェーデンで開発されたぺルター社のイヤーマフにヘッドフォン機能の付いた「HTM79A」です下記リンクより購入出来ますが。受信機でしたらモノラルタイプを選ぶ
のがよいでしょう。このメーカーはヨーロッパのF-1GPのチームクルーや米軍・自衛隊の各部隊で騒音環境下で業務を行う方々によく使用されています。マイクのついたヘッドセットタイプもありますが少し高価になります。
http://www.anzen.ne.jp/soundproof/earmuff.html#027084

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